前回では、複数の値を一緒に管理するときに便利な「構造体」について紹介した。
C言語の基礎「構造体(1)」
今回は、この構造体「struct Person」を使った具体例をみていこう。
#include <stdio.h>
struct Person
{
char name[16];
int age;
};
int main(void) {
struct Person a = { "ISONO TAO",17 };
struct Person b = { "ITUKI SAHORI",18};
printf("名前:%s,年齢:%d\n",a.name,a.age);
printf("名前:%s,年齢:%d\n",b.name,b.age);
}
実行結果
名前:ISONO TAO,年齢:17
名前:ITUKI SAHORI,年齢:18
typedefで型に別名をつける
既存の型に別の呼び名をつける「typedef宣言」がある。
これを使うことで、長い名前の型名を短くしたり、覚えやすい名前にできる。
typedef 型名 別の呼び名;
構造体を使うときに、型名にstructというキーワードをつける必要があるために、どうしても型名が長くなる。そこで、「typedef宣言」を使って、短い別名にできる。
また、次のように、構造体の定義とtypedef宣言を同時に行うことができる。
typedef struct Person
{
char name[16];
int age;
} Person;
すると、プログラムコードで、
Person a = { "ISONO TAO",17 }
と、記述できるようになる。
それでは、実際のプログラムコードで確認しよう。
#include <stdio.h>
typedef struct Person
{
char name[16];
int age;
} Person;
int main(void) {
Person a = { "ISONO TAO",17 };
Person b = { "ITUKI SAHORI",18};
printf("名前:%s,年齢:%d\n",a.name,a.age);
printf("名前:%s,年齢:%d\n",b.name,b.age);
}
実行結果
名前:ISONO TAO,年齢:17
名前:ITUKI SAHORI,年齢:18
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