司法・法務

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民法を学ぼう!「親族法・総則(親族)」

民法は、ドイツ民法の編別にならい、夫婦や親子などの親族関係に関する規定を「親族」と題された独立の編に集めている。その先頭に置かれているのが、第1章総則である。親族親族の種別には、「血族・配偶者・姻族」、「直系・傍系」、「尊属・卑属」という3...
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民法を読もう!「判例講義民法Ⅰ 総則・物権 第3版」

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。民法の知識は、資格試験だけでなく、日々の暮らしにも役立つものである。今回ご紹介するのは、「判例講義民法Ⅰ 総則・物権 第3版 佐久間 毅、 松岡 久...
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民法を学ぼう!「不動産登記(5)中間省略登記」

今回のテーマは、「中間省略登記」である。中間省略登記登記の実質的要件との関係で、AからB、BからCと所有権が転々譲渡された場合、Bを経由することなくAからCに登記を直接に移転することは認められるか。この中間省略登記が認められる一つの理由は、...
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民法を学ぼう!「不動産登記(4)実質的要件」

登記は、不動産登記法の手順に適かなっていること(形式的要件)と、実体的な権利変動に合致していること(実質的要件)が必要である。今回は、「実質的要件」を取り上げる。実質的要件登記は、実体的な権利変動に合致していることが必要である。実質的要件が...
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民法を学ぼう!「不動産登記(3)登記請求権」

登記は、不動産登記法の手順に適かなっていること(形式的要件)と、実体的な権利変動に合致していること(実質的要件)が必要である。登記が存在していても、その登記が無効であるときは、登記の効力は認められず、その登記は抹消又は変更されなければならな...
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民法を学ぼう!「不動産登記(2)登記手続」

登記手続共同申請主義権利に関する登記の申請は、法令に別段の定めがある場合を除き、登記権利者及び登記義務者が共同してしなければならない。(不動産登記法60条)登記権利者・・当該登記が行われることにより、登記上の利益を受ける者登記義務者・・当該...
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民法を学ぼう!「不動産登記(1)」

今回のテーマは、「不動産登記(1)登記記録・登記の種類」である。登記記録登記記録は各不動産に用意される。登記記録とは、表示に関する登記又は権利に関する登記について、一筆の土地又は一個の建物ごとに作成される電磁的記録(電子的方式、磁気的方式そ...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動・第三者の範囲(2)」

今回のテーマは、「不動産物権変動・第三者の範囲(1)主観的範囲」である。第三者の範囲客観的範囲についてはこちらをご参照ください。↓主観的範囲AB間の第一譲渡の存在を知っている悪意の第二譲受人Cも177条の第三者に含まれるか。判例は、原則とし...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動・第三者の範囲(1)」

今回のテーマは、「不動産物権変動・第三者の範囲(1)客観的範囲」である。第三者の範囲177条の第三者の範囲について、判例は制限説を採っている。(大連判明治41.12.15民録14輯1276頁)判例によれば、第三者とは、①当事者およびその包括...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(5)相続と登記」

今回のテーマは、「相続と登記」である。相続と登記所有権の移転は、相続によっても生じる。(民法896条本文)(相続の一般的効力)第896条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。(略)(民法・e-Gov法...