本ブログでは、TOEIC対策として様々な教材をご紹介している。今回は、大学入試を目指す高校生からTOEICのスコアアップを目指す社会人まで役立つ一冊をご紹介しよう。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ 著(東進ブックス)以下本書という」である。
なお、大西泰斗先生の「ラジオ英会話」と「総合英語 FACT BOOK 」について、以前にも本ブログで取り上げている。こちらから。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法
本書の特徴は以下の通りである。
【本書の特徴】
ナガセの本書の紹介ページ
本書は,これまでの文法書とは異なった目的と特徴をもっています。「異なった目的」とは「英語を話す」ということです。英語を話すために必要なのは,ネイティブの意識です。彼らが単語を使うとき,文を作るときどういった意識でそれを行っているのか,それを知りコピーする。それが英語を話し,そして彼らと同じ簡便なやり方で読み,聴きとるための要諦なのです。
英語を話す――この目的を実現するために,私は本書に,従来の文法書にはない以下8つの特徴を与えました。
(1)文法用語からの解放
(2)文を作るための簡単な原則を解説
(3)項目の順序性
(4)すべての形に意識を通わせました
(5)すべての表現に意識を通わせました
(6)「なぜ」に答えました
(7)実用に役立つ例文
(8)イラストの多用
本書の初版の日付は2011年9月となっている。本当に息の長い書籍である。それだけ多くの方に支持されているということである。
「すべての日本人が「話せる英語」を「最速」で達成するための英文法大全」
本書は、これまでありそうでなかったコンセプトで登場した。筆者のようなノンネイティブの場合、英語を話すためには文法の知識を総動員する必要がある。ところが、これまでの文法学習は総じてつまらないものであった。大西先生は、英文法を「英語を話すため」のツールと明確に位置付けて、まさに文法用語から解放し、「感覚」と「イメージ」を用いるわかりやすい説明に徹されている。筆者は本書を読んだとき、まさに目から鱗が落ちるとはこのことだと感じた。
TOEICのスコアが今ひとつと感じられて、まだ本書を読まれたことがない方には、ぜひ一度本書を手に取ってみることをおすすめしたい。
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