Excel VBA入門(7)引数 その2

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プログラミング Excel VBA

引数を()でかこむ場合

メソッドが戻り値を返す場合で、かつ、その戻り値をオブジェクトとして、ステートメントの中でそのまま使う場合は、引数を「()」(カッコ)でかこんで記述する。

SpecialCellsメソッドは、「引数で指定した条件を満たすRangeオブジェクトを戻り値として返す」メソッドである。

SpecialCellsメソッド
Rangeオブジェクト.SpecialCells(Type,[Value])

説明
xlCellTypeBlanks空白のセル
xlCellTypeConstants定数が含まれているセル
xlCellTypeFormulas数式が含まれているセル
引数Typeに指定できる主な値

空白セルに値「0」を設定する

'空白セルに値「0」を設定する
Sub Sample5()

Range("A1:C3").SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Value = 0

End Sub

実行結果

プロパティに引数を指定

プロパティに引数を指定する際は、必ず「()(カッコ)」で囲む。

Endプロパティは、「指定した方向のデータ領域の終端セルを表すRangeオブジェクトを返す」プロパティである。

引数Directionで終端セルの方向を指定する。

Endプロパティ
Rangeオブジェクト.End(Direction)

セルA1から右方向の終端にあるセルを選択する

'セルA1から右方向の終端にあるセルを選択する
Sub Sample6()

Range("A1").End(xlToRight).Select

End Sub

実行結果

なお、コードウインドウでメソッドやプロパティを入力すると、「( 」やスペースを入力したタイミングで黄色いヒントとして書式が表示され、使用できる引数を確認できる。これを「クイックヒント」という。

クイックヒントには現在設定中の引数が太字で表示される。
ヒントが消えてしまった場合は、ctrl + i キーを押すと再表示できる。

参考)Excel マクロ&VBA [実践ビジネス入門講座]【完全版】 第2版  国本温子(著)SBクリエイティブ

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