引数を()でかこむ場合
メソッドが戻り値を返す場合で、かつ、その戻り値をオブジェクトとして、ステートメントの中でそのまま使う場合は、引数を「()」(カッコ)でかこんで記述する。
SpecialCellsメソッドは、「引数で指定した条件を満たすRangeオブジェクトを戻り値として返す」メソッドである。
SpecialCellsメソッド
Rangeオブジェクト.SpecialCells(Type,[Value])
値 | 説明 |
---|---|
xlCellTypeBlanks | 空白のセル |
xlCellTypeConstants | 定数が含まれているセル |
xlCellTypeFormulas | 数式が含まれているセル |
空白セルに値「0」を設定する
'空白セルに値「0」を設定する
Sub Sample5()
Range("A1:C3").SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Value = 0
End Sub
実行結果
プロパティに引数を指定
プロパティに引数を指定する際は、必ず「()(カッコ)」で囲む。
Endプロパティは、「指定した方向のデータ領域の終端セルを表すRangeオブジェクトを返す」プロパティである。
引数Directionで終端セルの方向を指定する。
Endプロパティ
Rangeオブジェクト.End(Direction)
セルA1から右方向の終端にあるセルを選択する
'セルA1から右方向の終端にあるセルを選択する
Sub Sample6()
Range("A1").End(xlToRight).Select
End Sub
実行結果
なお、コードウインドウでメソッドやプロパティを入力すると、「( 」やスペースを入力したタイミングで黄色いヒントとして書式が表示され、使用できる引数を確認できる。これを「クイックヒント」という。
クイックヒントには現在設定中の引数が太字で表示される。
ヒントが消えてしまった場合は、ctrl + i キーを押すと再表示できる。
(参考)Excel マクロ&VBA [実践ビジネス入門講座]【完全版】 第2版 国本温子(著)SBクリエイティブ
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