基本情報技術者試験対策(17)「論理演算で条件を結び付ける」

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IT系

処理の流れを表すフローチャート

論理演算の用途の1つとして、いくつかの条件を結び付けることがある。 プログラムの処理の流れを変えるときやデータベースの検索で条件を提定するが、その際にいくつかの条件を結び付けることがある。ここでは、プログラムにおける例を示そう。

プログラムは、コンピュータに行わせる処理を書き並べたものである。処理が進んでいくことを「処理が流れる」 と考える。 プログラムの処理の流れを図示する際には、フローチャート (flow chart = 流れ図) が、よく使われる。 下図は、 フローチャートの主な図記号である。

図記号意味
プログラムの始まりと終わりを表す
処理を表す
分岐(選択) を表す
繰り返しの始まりと終わりを表す

それぞれの図記号の中に、処理内容や条件を示す言葉や数式などを記入する。 図記号を線で結んで、 処理の流れを表す。 処理は、基本的に上から下に流れる。 上から下の流れを表す線には、向きを表す矢印を付ける必要はない。 上から下の流れでない場合は、向きを表す矢印を付ける。

処理の流れの種類

処理の流れの種類は、 順番に進む順次、 条件に応じて分かれる分岐(選択)、 条件に応じて何度か同じ処理を行う繰り返しの3つに大きく分類できる。 下図は、フローチャートで表した、 順次、 分岐 (選択)、 繰り返しの例である。

流れが分岐した後は、 再び1つに合流する。 したがって、 分岐は、2つの 処理のいずれかを選んでいるとも考えられるので、「選択」とも呼ばれる。 繰り返しの始まりと終わりを表す図記号には、 それらがペアであることを示す 「ループ」のような適当な名前を書き込む。

順次では、処理が 「処理A」 「処理B」の順に、処理が行われる。

分岐では、条件が Yes なら 終了し、Noなら「処理」が行われる。

繰り返しでは、 条件 (継続する条件がいる場合)が真である限り 「処理」 が繰り返される。

ド・モルガンの法則

論理演算にはド・モルガンの法則というものがある。 この法則は、AND全体に付けられたバーを区切るとOR演算に変わり、 OR演算全体に付れたバーを区切るとAND 演算に変わることを示している。

法則の種類式の形(論理式)日本語での意味対応する論理演算の変換例(具体的な式)
第1法則¬(A ∧ B) = (¬A) ∨ (¬B)「AかつBではない」は「Aでない または Bでない」と同じAND(∧)が OR(∨)に変わるNOT(A AND B) → (NOT A) OR (NOT B)
第2法則¬(A ∨ B) = (¬A) ∧ (¬B)「AまたはBではない」は「Aでなく かつ Bでない」と同じOR(∨)が AND(∧)に変わるNOT(A OR B) → (NOT A) AND (NOT B)
元の式バーを分けた形変化
¬(A ∧ B)(¬A) ∨ (¬B)AND → OR に変わる
¬(A ∨ B)(¬A) ∧ (¬B)OR → AND に変わる

バー(NOT)を全体にかけたままにせず内側に分けると演算が反転する。(AND⇄OR)

参考)情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]2025年版

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