ネットワークとインターネット
現在のコンピュータは、計算を自動化する計算機であり、データベースを実現するデータ蓄積機であるが、 さらに 「ネットワーク」でデータを伝達する通信機でもある。 そのため、 データベースと同様に、ネットワークに関する様々な知識が、試験の出題テーマになっている。
ネットワークと聞くと、すぐにインターネット (internet) を思い浮かべるかもしれないが、ネットワーク=インターネットではない。 ネッ トワークには、企業や事業所の中だけの小規模なネットワークもある。 ネットワークは、様々な通信網を総称する言葉である。
インターネットのインター(inter)は、 「間の」という意味である。企業や 事業所の小規模なネットワークとネットワークの間をつないだものがインターネットである。 それによって、 世界的で大規模なネットワークが構築される。
小規模なネットワークのことをLAN (Local Area Network: ラン)と呼び、大規模なネットワークのことをWAN (Wide Area Network: ワン)と呼ぶ。 企業や事業所のネットワークはLANであり、 インターネットはWANである。
プロトコル
LANとWAN では、その中で使われている通信規約が異なる。 ネット ワークの通信規約をプロトコル (protocol) と呼ぶ。 LANとWANのプ ロトコルの違いを意識することが、 ネットワークに関する様々な問題を解くポイントになる。
現在主流のLAN のプロトコルは、イーサネット (ethernet) である。イン ターネットのプロトコルは、TCP/IPを基本として、その上にWebサーバを閲覧するHTTPなどのプロトコルがある。 試験には、プロトコルの種類 と役割に関する問題が出題される。
IPアドレス
インターネットでは、 パケット (packet) という単位でデータを伝送している。
パケットとは、大きなデータを分割して、いくつかの小さなデータにしたものである。
郵便物に宛先と差出人を書くように、パケットにも、宛先と差出人の情報と差出人の情報を付加する。インターネットでは、IPアドレスと呼ばれる番号でコンピュータや通信機器を識別している。宛先と差出人の情報は、IPアドレスで指定する。
例えば、WebブラウザでWebページを閲覧する場合には、Webブラウザが動作しているパソコンから、Webページを提供するWebサーバに、Webページを要求するパケットが送られる。 このパケットには、宛先情報とし Web サーバのIPアドレスが付加され、 差出人情報としてパソコンのIPアドレスが付加されている。
試験には、IPアドレスの構造や、 IPアドレスの適切な割り当て方など、P アドレスに関する様々な問題が出題される。
(参考)情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]2025年版


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