基本情報技術者試験対策(52)「擬似言語(13)二次元配列(3)」

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関係演算子の否定

関係演算子を否定することで、プログラムを解釈しやすくなる。否定前の関係演算子を否定する例は、以下の通りである。 この例は、「否定前→否定後」の形式で表記している。 特に上から4つめまでは、間違いやすい。

否定前否定後
試験問題の表記関係演算子試験問題の表記の例
関係演算子の例否定後の試験問題の表記否定後の関係演算子
より大きいaが5より大きいa>5以下
以上aが5以上a≧5より小さい
より小さいaが5より小さいa<5以上
以下aが5以下a≦5
より大きい
等しいaが5と等しいa=5等しくない
等しくないaが5と等しくないa≠5等しい

条件の変換

空所に対応する問題文などの記述は、あえて終了条件になっていることが多い。 しかし、繰返し処理(while・do・ for) にある空所は、継続条件で記述しなければならない。 そのため、終了条件から継続条件へと変換する必要がある。その変換手順は、以下の通りである。

条件の変換手順

  1. 問題文をそのまま条件式にする。
  2. 条件式の関係演算子否定する。

ド・モルガンの法則

ド・モルガンの法則

ド・モルガンの法則

法則①(AND の否定は OR になる)
A ∧ BAB
「A かつ B ではない」 → 「A ではない、または B ではない」
法則②(OR の否定は AND になる)
A ∨ BAB
「A または B ではない」 → 「A ではなく、かつ B でもない」

問題文に記述された条件が終了条件であり、かつそれを条件式にすると, and や or などの論理演算子を含む場合、ド・モルガンの法則の変換手順に沿って変換する。

ド・モルガンの法則の変換手順

  1. 問題文をそのまま条件式にする。
  2. 各条件式の関係演算子を否定する。
  3. and を or に or をandに変換する。

関係演算子(より大きい、以下など)や論理演算子 (and や or) について、問題文をもとにあれこれ考えなくても、この変換手順を使えば、すばやく正解できる。

ド・モルガンの法則は、論理演算(AND・OR・NOT)の形を入れ替えるルールである。
全体を否定すると、演算子が入れ替わる」と覚えると分かりやすい。

参考
 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 橋本 祐史 (著) 翔泳社

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