基本情報技術者試験対策(54)「擬似言語(15)ありえない選択肢(2)」

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IT系

連続格納は不正解

変数に値を格納する処理にある空所に、選択肢を当てはめてみると、同じ変数に値を連続して格納する場合がある。 しかし、この場合、 1回目に格納した値は2回目に格納した値により上書きされるため、 無駄な処理である。 無駄のあるプログラムは試験では出題されないため、その選択肢は不正解である。

連続格納となる基準

この解法が使えるかどうかを確かめるための基準は、以下の通りである。

  • 基準1:選択肢に登場する変数が複数ある。
  • 基準2:同じ変数に値を連続して格納する。

対策:値を連続して格納しない選択肢を空所に入れる。

以下のプログラムと選択肢において、受験テクニックにより不正解と分かるものは、以下の通りである。

b は、「選択肢に登場する変数が複数ある」 <基準1>、かつ、「同じ変数に値を連続して格納する」<基準2> を満たす。 各選択肢を検討しよう。

ウ、エは、 7行で変数NumFに値を格納する処理があり、その直前であるb で変数NumFに値を格納する選択肢を入れると、値を連続して格納することになるため不正解である。

ア、イは、3行で変数 NegFに値を格納する処理があり、その直後である b に変数NegFに値を格納する選択肢を入れると、値を連続して格納することになるため不正解である。 なお、3行は、1行~4行のif~endifの中にあるが、条件式が真の場合には、変数NeFに値を連続して格納することになるため不正解である。

一方で、オは、5行で変数Tの値を手続 Pushの引数として利用する処理があり、その直後である bで変数Tに値を格納する選択肢を入れても、値を連続して格納することにはならない。

よって、正解はオである。 なお、 このプログラムは、 基本情報技術者試験 平成15年春午後問4の改題である。

参考
 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 橋本 祐史 (著) 翔泳社

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