「なんとなく体がだるい」「季節の変わり目に肌が荒れる」 そんな、病気ではないけれどスッキリしない身体のサインを感じることはないだろうか?
現代社会を生きる私たちにとって、自分自身の体調をコントロールする「セルフケア」の重要性はますます高まっている。そんな中、古来からの知恵である「漢方」や「薬膳」の考え方は、私たちの暮らしを豊かにする大きなヒントを与えてくれる。
今回は、初心者から愛好家まで、薬膳・漢方の門を叩くならまず手に取ってほしい一冊『増補改訂版 薬膳・漢方検定公式テキスト 薬日本堂 (監修) 実業之日本社 以下本書という』をご紹介しよう。
増補改訂版 薬膳・漢方検定公式テキスト

「検定テキスト」の枠を超えた実用的なガイドブック
本書は、日本漢方養生学協会が主催する「薬膳・漢方検定」の公式テキストである。しかし、「検定を受けるためのテキスト」としてだけ使うのはもったいないほど、内容が充実している。
「増補改訂版」となった本書では、アップデートな情報を盛り込みつつ、写真やイラストがさらに充実。難しい言葉が多いと思われがちな薬膳・漢方の世界を、視覚的に分かりやすく解説してくれる。
本書から学べる3つの大きなポイント
漢方の基礎「ものさし」を手に入れる
漢方には「陰陽論」、「五行説」、「気血水」といった独特の考え方がある。本書では、これらの基礎理論を、現代の生活に当てはめながら丁寧に紐解いてくれる。自分の体質がどのタイプに当てはまるのかを知ることは、自分を客観的に見つめる「ものさし」を持つことと同じである。
食材の「力」を知り、献立に活かす
「ナスは体を冷やす」「生姜は温める」といった知識は有名だが、本書の「食材」パートでは、より深く多角的に食材の効能がまとめられている。スーパーで買い物をする際、「今の自分の体調には、この野菜が必要だな」と選べるようになる。これこそが薬膳の醍醐味だろう。
季節に合わせた暮らし方(養生)
漢方では、人間も自然の一部と考える。春・夏・秋・冬、それぞれの季節に合わせた過ごし方や、起こりやすいトラブルの対策が詳しく解説されている。カレンダーをめくるように、その時期に必要な養生を実践できるのが魅力である。
「my-studies」的・おすすめの読み方
このブログの読者の皆さんのように「学び」を大切にする方には、まずは「自分の体質チェック」から始めることをおすすめする。
理論を丸暗記しようとするのではなく、まずは自分の今の状態を本書に照らし合わせてみよう。「最近イライラしやすいのは『気』が滞っているからかも?」「それなら、香りの良い食材を摂ってみよう」といった具合に、学んだ知識をすぐに実生活へアウトプットするのが、知識を定着させる近道である。
どのような人におすすめか?
- 漢方や薬膳に興味があるけれど、何から手をつけていいか分からない方
- 日々の食事で家族や自分の健康を守りたい方
- 美容と健康を根本から見直したい方
- もちろん、薬膳・漢方検定の合格を目指す方
まとめ
本書は、一度読んで終わりではなく、キッチンなどに常備して、体調の変化に合わせて何度も見返したくなる一冊である。
難しい専門書に挑戦する前に、まずはこの一冊で「漢方的な視点」を身につけてみてはいかがだろう。毎日の食卓が、あなたを癒す処方箋に変わるだろう。


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