新・登録販売者試験まとめノート(10)「医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因(4)小児、高齢者等への配慮 (b) 高齢者」

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紅葉 登録販売者

4)小児、高齢者等への配慮 

(b) 高齢者

「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)は、おおよその目安とし て65歳以上を「高齢者」としている。 

一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。しかし、高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。 

また、高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下えんげ障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。さらに、医薬 品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥ごえん(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。 

加えて、高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によ って基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合があるほか、複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクも高い。 

参考
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター

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