新・登録販売者試験まとめノート(45)「第3章 主な医薬品とその作用 Ⅰ精神神経に作用する薬(5)

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登録販売者

Ⅰ精神神経に作用する薬(5)

3 眠気を促す薬

1)代表的な配合成分等 主な副作用

ヒスタミンについて

<中枢>
脳内のヒスタミン→脳の下部で神経細胞の刺激を介して…→覚醒の維持や調節を担う。

< 末梢>
体内にアレルゲンが侵入すると……→肥満細胞からヒスタミンが出て…鼻汁などの アレルギー症状がでる。

抗ヒスタミン成分を使用した場合→脳内におけるヒスタミン刺激 が低下し、眠気が生じる
               →アレルギー症状が抑えられる

ヒスタミンは、ダニや花粉などのアレルゲンに反応して、 体の中にある肥満細胞という細胞からでてくる物質である。

①抗ヒスタミン成分:ジフェンヒドラミン塩酸塩など

●一時的な睡眠障害(寝つきが悪いなど)の緩和に用いる。
慢性的に不眠症状がある人を対象とするものではない

妊娠中に生じる睡眠障害は、睡眠改善薬の適用対象ではない
(妊婦への使用は避ける

小児若年者では、抗ヒスタミン成分により、 眠気とは反対の神経過敏や中興奮などが現れることがある。
特に15歳未満の小児では副作用が起きやすいため使用は避ける

②ブロモバレリル尿素、 アリルイソプロピルアセチル尿素 

少量でも眠気を催しやすい。
医薬品を使用した後は、乗り物や危険を伴う機械類の運転操作は避ける

ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性がある
妊婦への使用は避ける。

生薬成分(神経の興奮 緊張緩和を期待 )

生藥成分科名使用部位
チョウトウコウアカネ科とげ
サンソウニンクロウメモドキ科種子
カノコソウオミナエシ科根及び根茎
チャボトケイソウトケイソウ科茎及び葉
ホップアサ科果穂(かすい)

生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、長期連用は避ける

漢方処方製剤(神経質、精神不安、不眠等の症状の改善)

体力漢方処方製剤キーワード
体力中等度以上柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)
「高血圧の随伴症状」に適す
体力中等度抑肝散(よくかくさん)「イライラなどがある」 人に適す
体力中等度以下酸棗仁湯(さんそうにんとう)「心身が疲れ、精神不安、不眠など」があるものの不眠症に適す
加味帰脾湯(かみきひとう
「ときに熱感を伴うものの貧血」に適す
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)「眼精疲労」 に適す

「加味」とつく漢方処方製剤は 「加味帰脾湯」 「加味逍遥散」 があるが、どちらも体力中等度以下に適する製剤である。

参考
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター
              

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