司法・法務

民法を学ぼう!「内縁(2)」

婚約予約理論は、事実上の夫婦共同生活が営まれているという実態を度外視した理論だったため、不当破棄以外の問題に対応できるものではなかった。そこで、学説においては、夫婦共同生活を営んでいるという社会的事実を重視し、内縁を婚姻に準ずる関係と捉えて...
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民法を学ぼう!「内縁(1)」

内縁とは内縁関係とは、婚姻の意思をもって共同生活し、社会的にも夫婦と認められているものの、婚姻届を提出していないため、法律上の正式な夫婦と認められない男女関係をいいます。内縁の成立の有無は、同居期間の長さや挙式をしている等の事情から判断され...
司法・法務

民法を学ぼう!「結納」

結納とは結納とは、金品の受け渡しを行う伝統的な婚約の儀式です。以前は仲人が仕切ることが多かったのですが、最近は仲人がいないため、両家の親とふたりが出席して行うのが一般的です。男性側の親が結納品を持参し、口上を述べて進行します。結納を行う場所...
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英語を学ぼう!「NHKラジオ英会話 2025年5月号 」

英語は続けてこそ意味がある。モチベーション維持のためにおすすめの教材がある。NHKラジオで放送中の「NHKラジオ英会話(以下本講座という)」である。今回は、5月号のテキストをご紹介しよう「NHKラジオ英会話 2025年5月号 ‎ NHK出版...
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英語を学ぼう!「CNN ENGLISH EXPRESS 2025年 5月号」

英語学習のポイントは、「毎日続けること」と、自分にとって「最良の教材」を選ぶことである。生のニュース英語が素材ながら、語注と解説がしっかりついているので、安心して学習を始められる。このような理想的な英語学習雑誌が、月刊誌「CNN ENGLI...
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民法を学ぼう!「婚約(2)」

婚約の効力婚約をした当事者は、互いに婚姻を成立させるように努める義務を負う。もっとも、最終的に婚姻を成立させるかどうかは、個人の自由意思が尊重されるべきである。第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを...
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民法を学ぼう!「婚約(1)」

婚約は、将来の婚姻を約束する合意のことであり、婚姻という本契約に対する予約と捉えられている。明治民法施行直後の判例は、婚約を無効としたが、婚姻予約有効判決以降は、判例・学説において、その有効性が承認されている。(大審院大正4年1月26日判決...
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民法を学ぼう!「婚姻外の男女関係(1)」

男女関係には、様々な段階や形態があり、それに応じてパートナーの呼び方も変わる。これら多様な男女関係のうち、民法は配偶者同士、すなわち婚姻の届出をした男女関係のみ規定している。それ以外は一切規定を設けていない。しかし、判例や学説は、婚姻との連...
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民法を学ぼう!「離婚の効果(7)離婚に基づく慰謝料請求」

不貞行為や暴力・虐待など夫婦の一方が不法行為をした場合、他方はその行為によって被った精神的被害の賠償(慰謝料も支払い)を求めることができる。(709・710条)(不法行為による損害賠償)第709条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保...
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民法を学ぼう!「離婚の効果(6)離婚給付⑤」

財産分与(4)財産分与請求権は、離婚によって当然に発生するが、それは抽象的な権利に留まる。当事者間の協議や家庭裁判所の審判によって具体的な内容を確定しなければならない。なお、家庭裁判所への審判の申し立ては、離婚の時から2年以内に行われなけれ...