今、「孫子」が注目されている。
「孫子」は、世界最古、最強の兵法書として広く知られ、ビル・ゲイツや孫正義、野村克也など、名だたるリーダーが座右の書としています。「とにもかくにも勝てばいい」という単純なことではなく、「戦い方を知っている人だけが、思い通りに事を進められる」とあって、私たちにも参考にできることが非常に多いのです。(略)
(図解 孫子の兵法―丸くおさめる戦略思考 齋藤孝(著) 株式会社ウェッジ の紹介文より)
このように「孫子」の解説本は数多く出版されている。
ただ、「孫子」の原文に触れておくことは意義がある。
今回は、「孫子 金谷 治 (著) 岩波書店 以下本書という」をご紹介しよう。
孫子 (岩波文庫 青 207-1)
本書の紹介
「孫子』13篇は,中国最古のすぐれた兵書である。
しかし、そこに記された戦略・戦術の論議における深遠な洞察は、ひろく人生全般の問題に適用しうるものである。
新出土の竹簡資料との照合も経て、またさらに読みやすくなった新訂版。
原文と読み下し文と現代語訳に平易な注を加え、巻末には重要語句索引を付してある。
Amazonの本書の紹介ページ
筆者が惹かれた一文をご紹介しよう。
「(略)百たび戦闘して百たび勝利を得るというのは、最高にすぐれたものではない。
戦闘しないで敵兵を屈服させるのが、最高にすぐれたことである。」(本書より)
本書には、原文の他に現代語訳がついているので、「孫子」の理解に役立つ。
文庫本のうえ、194頁と大変コンパクトである。持ち歩いていつでも参照できるだろう。
一度「孫子」を手にとって読んでみてはいかがだろう。
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