本ブログでは、プログラミング学習の大切さと楽しさをご紹介することを主な目的のひとつとしている。なお、プログラミング言語としてC言語について取り上げている。
2022年現在、入手し易いと思われるC言語入門のテキストで、発行が比較的新しいものから筆者が選書して、ご紹介している。
今回は、「新・明解C言語 入門編 第2版 (柴田望洋著・ SBクリエイティブ刊) (2021/9/10) (以下本書という)」を取り上げる。
新・明解C言語 入門編 第2版
総ページ数は、413ページ。サイズはB5変形である。先にご紹介した、「スッキリわかる「C言語入門 第2版(インプレス刊)」に比べて一回り大きめのサイズである。こちらはコンパクトだが、総ページ数は索引を除いて751ページと大部である。構成などの違いもあり、一概には比較はできないが、B5サイズとしたことでページ総数を抑えているとも言えよう。
本書は、全13章で構成される。プログラミング学習に慣れるところから始めて、少しずつ応用に進んでいく。
第1章 まずは慣れよう
第2章 演算と型
第3章 プログラムの流れの分岐
第4章 プログラムの流れの繰返し
第5章 配 列
第6章 関 数
第7章 基本型
第8章 いろいろなプログラムを作ってみよう
第9章 文字列の基本
第10章 ポインタ
第11章 文字列とポインタ
第12章 構造体
第13章 ファイル処理
詳しくわかりやすい説明
C言語に始めて触れる方にもわかりやすい記述がされている。また、多色刷りで読みやすい紙面となっている。各ページは大きく開き、戻りにくい作りとなっており、プログラミングを試しながら読み進めることが容易である。
本編のプログラムは実際に入力して確かめよう
本文中に掲載されているプログラムは実際にPCなどで入力して動作を確認しよう。説明を読むだけではわからないプログラミングの楽しさを体験できる。また、自分なりにプログラムを変更してみるのもおすすめである。「こう変更したら、どうなるのか?」と考えながらプログラミングすることは、本当の実力をつけることにつながる。
なお、残念な点としては、本書に掲載されている「全演習問題」の解答の掲載がない。これは、別売りの『新・解きながら学ぶC言語 第2版』で解説されているとのこと。今後の善処を希望する。
柴田先生のC言語の著作は、他にも続編として「新・明解C言語中級編 第2版」など、シリーズとして多数の書籍が発行されているのも特徴である。この入門編を終えてからどうしたらいいのかわからないという読者のための配慮が感じられる。
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