本ブログではこれまでFP2級対策として、テキストと問題集を紹介してきた。今回はちょっと趣向を変えて、テキストの比較を行ってみよう。
取り上げるテキストは、「みんなが欲しかった! FPの教科書 2級・AFP」(以下みん欲しという)(TAC出版)、「ゼロからスタート! 岩田美貴のFP2級1冊目の教科書」(以下岩田1冊目という)(KADOKAWA )そして、「史上最強のFP2級AFPテキスト」(以下史上最強という)(ナツメ社)の3冊である。
まずは、テキストの見やすさの比較。3書ともカラー刷りを採用して、見やすさはいずれも遜色ない。
「史上最強」は、赤い囲み「出る」として最重要の情報が一目でわかる。「みん欲し」は、重要ポイントのまとめを「板書」として掲載。この手書き風の書体には評価は分かれるところだろう。「岩田1冊目」はとにかくコンパクト。ほぼすべての項目が見開き2ページ(左に解説、右に図・イラスト)でまとめられている。
次にページ数の比較。「みん欲し」は総ページ数が592ページとかなりのボリューム感はある。そのためか、第1部として「ライフプランニングと資金計画」、「リスクマネジメント」、「金融資産運用」を、第2部として「タックスプランニング」、「不動産」、「相続・事業承継」を、取り外し可能な分冊構成としている。一方「史上最強」は412ページと「みん欲し」より若干コンパクトである。「岩田1冊目」は、222ページとかなりコンパクトである。
赤シートは対応が分かれている。「みん欲し」は対応、「史上最強」は本文には未対応で、別冊「頻出問題チェック集」に対応している。これに対して「岩田1冊目」は未対応である。
問題演習についても対応は分かれる。「みん欲し」と「史上最強」は章末で問題演習ができる。「岩田1冊目」は掲載なし。とにかくコンパクトにまとめて問題演習は問題集に任せるという戦略だろう。
各書の特徴としては、「みん欲し」のみスマホ学習対応である。「史上最強」は過去問を徹底調査して、出題カバー率「95.7%」を誇る。また、別冊「頻出問題チェック集」が付属する。「岩田1冊目」はLEC人気講師の講義を再現している。
この小文がみなさまのテキスト選びの参考となれば幸いである。
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