司法・法務

司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(11) 即時取得(4)「占有を始めた」の意義(1)

「占有を始めた」の意義(1)(即時取得)第192条 取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する。(民法・e-Gov法令検索)(1)占有改定「...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(10) 即時取得(3)即時取得の要件と効果(2)」

即時取得の要件と効果(2)(即時取得)第192条 取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する。(民法・e-Gov法令検索)(c) 平穏、公然...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(9) 即時取得(2)即時取得の要件と効果(1)」

即時取得の要件と効果(1)(1)要件Aが所有する甲について、 BがCに対し、 これを無権限で処分した。甲は、 Cがこれを占有しているこの場合において、 Cが甲を即時取得するためには、 次の要件を満たさなければならない。 すなわち、①甲が動産...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(8) 即時取得(1)即時取得と善意取得」

即時取得と善意取得Aが所有する工作機械(甲)について、Bがこれを占有していた。Bは、Cに対し、無権限で甲を売却した。 甲は、BからCへと現実に引き渡された。この場合において、Aは、Cに対し、 所有権に基づいて甲の返還を求めることができるか。...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(7) 第三者の範囲(2)」

第三者の範囲(2)(2)主観的範囲Aは、Bに対し、 自分が所有する古本(甲) を売却した。 甲の引渡しは、されていない。その後、Aは、Cに対しても、 甲を売却した。 甲は、Cが自分の家に持ち帰っている。Cは、甲の所有権がAからBへと移転した...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(6) 第三者の範囲(1)」

第三者の範囲(1)動産物権譲渡は、引渡しがなければ、 「第三者」に対抗することができない(178条)。ここでの「第三者」の意義は、一般に、不動産物権変動と同じように解されている。 すなわち、 同条の 「第三者」 とは、 当事者およびその包括...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(5)引渡しを要する動産物権変動の範囲」

引渡しを要する動産物権変動の範囲177条は、対抗要件としての登記を要する不動産物権変動を、 「物権の得喪及び変更」と定めている。 これに対し、 178条は、対抗要件としての引渡しを要する動産物権変動を、「物権の譲渡」と定めている。 そこで、...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(4)動産物権譲渡の対抗要件(4)」

(3)動産の性質による特則一定の動産については、その性質上、 特別なルールが定められている。①登記・登録を対抗要件とする動産たとえば、 商法上登記を必要とする船舶の所有権の移転は、 その旨の登記を備え、船舶国籍証書へと記載しなければ、 第三...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(3)動産物権譲渡の対抗要件(3)」

(2)動産譲渡登記法人が動産を譲渡したときは、「動産及び債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律(動産債権譲渡特例法という)」による動産譲渡登記をすることによって、その譲渡の対抗要件を備えることができる。動産及び債権の譲渡の対抗...
司法・法務

民法を学ぼう!「動産物権変動(2)動産物権譲渡の対抗要件(2)」

(b)観念的引渡しの正当化現実の引渡しがされたときは、動産の所在は、譲渡人から譲受人へと現実に移される。これにより、 譲渡がされたことが、 外形上明らかとなる。これに対し、観念的引渡しがされたときは、 動産の所在は、現実には動かない。そのた...