Excel VBA入門(6)引数 その1

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コンピューター Excel VBA

引数とは

メソッドやプロパティの中には、メソッドの動作プロパティの内容を細かく指定するための「引数(ひきすう)」を指定できるものがある。

引数は、メソッドを実行する際、プロパティを設定する際に、半角スペースを空けて指定する。
同時に複数の引数を指定するものもある。
その際には、「,」(カンマ)で区切って指定する。

引数を指定する
オブジェクト.メソッド 引数1,引数2

RangeオブジェクトのInsertメソッドでは、引数Shiftを指定すると、「セルの挿入後にセルをシフトする方向」を指定できる。

Insertメソッド
Rangeオブジェクト.Insert([Shift],[CopyOrigin])

セルA1にセルを挿入後、セルを下にシフトする

'セルA1にセルを挿入後、セルを下にシフトする
Sub Sample1()

Range("A1").Insert xlShiftDown

End Sub

実行結果

なお、引数を指定する際、引数名を指定することができる。これを「名前付き引数」という。

引数を指定する
オブジェクト.メソッド 引数名:=引数1,引数名:=引数2

先ほどのコードを次のように記述することができる。

'セルA1にセルを挿入後、セルを下にシフトする
Sub Sample1()

Range("A1").Insert Shift:=xlShiftDown

End Sub

なお、実行結果は同じである。

引数の省略

複数の引数を指定することができる場合、引数の指定は省略できる。

Addメソッド
Worksheetsコレクション.Add [Before],[After],[Count],[Type]

なお、[ ]で括られた引数は省略できることを表す。

引数名説明
Before指定したオブジェクトの直前にシートを追加する。
After指定したオブジェクトの直後にシートを追加する。
Count追加するシート数を指定する。省略すると「1」となる。
Type追加するシートの種類を指定する。
Addメソッドの引数

なお、BeforeもAfterも省略すると、作業中のシートの直前に追加される。

2番目のシートの後ろに、新しいシートを2枚追加する

'2番目のシートの後ろに、新しいシートを2枚追加する
Sub Sample3()

Worksheets.Add , Worksheets(2), 2


End Sub

実行結果

引数のみの場合、第1引数Beforeを省略した場合でも、続く区切りの「,」は省略できない。
第4引数の省略時は、第3引数の後ろの「,」は不要。

参考)Excel マクロ&VBA [実践ビジネス入門講座]【完全版】 第2版  国本温子(著)SBクリエイティブ

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