基本情報技術者試験対策(48)「擬似言語(09)見落としがちな文法」

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IT系

見落としがちな文法

見落としがちな一方で、よく出題される文法項目は、以下の通りである。

mod

以下の4つの式のうち、上から3つ目のように、被除数が除数よりも小さい場合 (非負数) 剰余が何になるかがわかりにくい。 割られる数 (被除数)、 割る数 (除数), 割り算の計算結果 (商)、 割り算の余り (剰余) とすると、「被除数= 除数 × 商 + 剰余」 の式が成り立つ。 例は以下の通りである。

小数部分の切捨て

整数型の変数には、小数の値は格納できないため、小数部分が切り捨てられ、整数の値が格納される。 割り算の処理を行う場合に発生しがちである。

なお、整数型でなく実数型の変数の場合は、小数の値も格納できるため、小数部分は切り捨てられない。つまり、変数には2.8が格納される。

not

否定。つまり、 falseならtrue になり、 trueならfalse になる。

/ /

コメント・注釈。 プログラムを説明した文章であり、 プログラムとしては実行しない。
//から行末までがコメントとなる。

 /* */

コメント・注釈。プログラムを説明した文章であり、プログラムとしては実行しない。 /* */ に挟まれた部分がコメントとなる。途中に改行があってもよい。

+

文字列連結の演算子。ある文字列と別の文字列をつなぎ合わせる役割を担う。算術演算子の「+」と見た目は同じだが、文字列連結の場合は、コメントにその記載があることが多い。

次の例では 「文字列型: a ← “1” + “2”」により、変数aに文字列「1」と文字列「2」をつなぎ合わせた文字列 「12」を格納する。1と2を加算した値3を格納するのではない。

擬似言語の問題を解く手順

擬似言語の問題を解くための手順である。 試験問題に直面すると、そのときの思いつきで解こうとする受験者が多い。 その結果、ある問題では正解できても別の問題では不正解になるケースがある。 この手順に沿って解くことで、少し手間はかかるが、確実に正解に近づけられる。

擬似言語の問題を解く手順

  1. 実行前の例を作る。 処理結果を予測する。
  2. プログラムに実行前の例を当てはめてトレースする。
  3. 空所に選択肢を当てはめてトレースする。
  4. 処理結果と異なる場合、 不正解。

別の選択肢で3を行う。全選択肢が済んだら2 に戻る。

参考
 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 橋本 祐史 (著) 翔泳社

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