基本情報技術者試験対策(61)「擬似言語(22)オブジェクト指向(3)」

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IT系

インスタンスへの参照

インスタンスそのものでなく、 インスタンスが存在する場所を指す情報である。 インスタンスにアクセスするために用いる。 ここでは参照を、参照を表す矢印 「●→」で表す。

参照の注意点

参照に関連する注意点は、以下の通りである。

●注意点1:「.」は「の」と読む。

「k1.char」のうちの「.」は「の」と読むとよい。 例えば、「k1.char」は「k1のchar」 と読む。
その意味は、「変数k1が参照するインスタンスのメンバ変数 char」である。

●注意点 2: 変数k1の中に、インスタンスが格納されるわけではない。

変数k1 に格納されているのは、 インスタンスへの参照 (インスタンスが存在する場所を指す情報) である。 つまり、以下の図のように、変数k1の中に、インスタンスが格納されるわけではない。


●注意点3:参照元の変数の型は、クラスである。

インスタンスへの参照の参照元の変数の型は、クラスである。

変数に格納する

インスタンスへの参照を変数に格納する場合、 以下の通り、 参照を表す矢印「●→」を引く。
例えば、「k1 ← Key(“A”)」では、以下の手順でインスタンス図と参照を表す矢印を描く。

宣言と同時に格納

変数の宣言と、インスタンスへの参照の格納を2行で行う場合と、省略して1行で行う場合がある。 両者は同じ処理結果となる。

参照の実体

参照は、リンクと以下の点で似ている。

リンクには、Web サイトの場所に関する情報 (URLなど) が 格納されている。リンクにより、そのWebサイトにアクセスできる。 リンク自体にWebサイトが含まれているわけではない。

参照には、インスタンスの場所に関する情報 (メモリ上のアドレス)が格納されている。 参照により、 インスタンスにアクセスできる。 参照自体にインスタンスが含まれているわけではない。

参考
 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 橋本 祐史 (著) 翔泳社

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