本ブログではこれまでFP2級対策として、テキストと問題集を紹介してきた。今回は、テキストの比較をお送りする。
取り上げるテキストは、「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト 2023-24年版 LEC FP試験対策研究会 LEC東京リーガルマインド 以下LECという」、「うかる! FP2級・AFP 王道テキスト 2023-2024年版 フィナンシャルバンクインスティチュート 編 日本経済新聞出版 以下うかるという」、「史上最強のFP2級AFPテキスト 23-24年版 オフィス海=著 ナツメ社 以下史上最強という」の3冊である。
テキストの見やすさの比較
まずは、テキストの見やすさの比較。3書ともカラー刷りを採用して、見やすさはいずれも遜色ない。
「LEC」は、後述のとおり大部である分、余白、行間、文字の大きさなどは適切で、一ページに情報を無理やり詰め込んだ印象はない。また、フルカラーながら、目に優しい配色がされている。
「史上最強」と「うかる」は、コンパクトな分、余白が少なめな印象である。この辺りは好みが分かれるところだろう。
ページ数の比較
「LEC」は、総ページ数、巻頭の説明文や索引を含めて601ページとかなりの分量がある。前年度版より16ページの増加である。
分冊形式には非対応なので、持ち運びはちょっと苦労しそうである。
「うかる」は、総ページ数が巻頭の説明文や索引を含めて504ページと、ページ数は若干少なめの印象である。ただし、前年度版よりは、30ページほど増えている。
コンパクトな分、持ち運んで、どこでも参照できるだろう。
一方「史上最強」は425ページと前述の2冊よりさらにページ数は少ない。紙質と別冊のせいか、「うかる」に比べて、それほどコンパクト感はないが、やはり、持ち運んで、どこでも参照できるだろう。
ただし、前年度版より10ページ程度増えている。
問題演習について
「LEC」は、各項目を学んだ後は「過去問チャレンジ」ですぐに復習できる工夫がされている。
「うかる」は、各章末に「確認問題」が掲載されている。
一方「史上最強」は、各項目を学んだ後に「過去問トレーニング」が掲載されている。
「実技試験」対応について
「LEC」は、両対応と思われるが、昨年度同様「学科」と「実技」のそれぞれの対策に関する情報の記載はなかった。
「うかる」は、章ごとに、トビラのページに「学科試験対策」と「実技試験対策」について役立つ情報が掲載されている。
各章末には金財及びFP協会それぞれで出題されやすい実技試験対策を随時掲載している。
一方「史上最強」は、前述の「過去問トレーニング」で、「学科」と「実技」の問題を随時掲載している。
その他の特徴について
「LEC」は各章の本文の後に「FP1級ステップアップ講座」が付属している。「LEC」で2級の合格を目指しながら、なんと1級の準備もできる。また、全分野の「講義動画」(全25回分)が、全て「無料」にて提供されている。(動画専用のWEBサイト)
さらに、今年度版は、「LEC」とコラボした動画が、「ほんださん/東大式FPチャンネル」から配信されている。
「うかる」は、「重要」ポイントを中心にまとめたPDFファイルをダウンロードできる。「スマホ学習」に最適である。
「史上最強」は出題カバー率が、95.7%(昨年度版)から96.5%に上昇している。
過去13年間の全問題を分析して、正解するための情報を漏らさないように制作されている。
また、別冊で、「頻出問題チェック集」が付属している。
いかがであろうか。この小文がみなさまのテキスト選びの参考となれば幸いである。
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