本ブログでは、これまでFP技能検定3級対策として様々なトピックスをご紹介してきた。今回は、FP2級に続いて、FP3級のテキストの比較を行ってみよう。
取り上げるテキストは、「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級(TAC出版)」(以下みん欲しという)と「ユーキャンのFP3級 きほんテキスト(U-CAN)」(以下ユーキャンという)である。
まずは、テキストの見やすさの比較。両方ともカラー刷りを採用して、見やすさ自体としてはいずれも遜色ない。
「みん欲し」は、重要ポイントのまとめを「板書」として掲載する。この手書き風の書体には評価は分かれるところだろう。筆者は親しみやすいので是としたい。「ユーキャン」は一日の学習量を10ページ前後と絞り込んで毎日無理なく続けることを目指している。
次にページ数の比較。「みん欲し」は、本体部が、408ページである。一方「ユーキャン」は、本体部が412ページと「みん欲し」より若干多くなっている。いずれも初学者なら一日30分から1時間程度学習しても読破には1か月はかかるだろう。
赤シートは対応が分かれている。「みん欲し」は対応、「ユーキャン」は、未対応である。赤シートが万能とは言わないが、3級合格には、頻出事項の暗記は欠かせない。「ユーキャン」は、学習の取り掛かりやすさは強調されているが、直前対策など重要ポイントのまとめなどの工夫が欲しかった。
問題演習について。「みん欲し」随所に「例題」として確認問題が配されている。一方「ユーキャン」は、一日分の単元ごとに「練習問題」が設けられている。
もっとも、テキストで学習した内容の理解度を確認するためには、問題集を活用したい。いずれも別売りの問題集が用意されている。この比較については別の機会に譲るとしよう。
その他の各書の特徴としては、「みん欲し」はスマホ学習対応である。「ユーキャン」は、巻頭に学習した日付を書き込めるカレンダーが付属している。
いかがであろうか。この小文がみなさまのテキスト選びの参考となれば幸いである。
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