基本情報技術者試験の公開問題を解こう!(令和6年度・科目A)(17)「相関図」

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IT系

基本情報技術者試験の令和6年度の公開問題を解いてみよう。

今回のテーマは、「相関図」である。

問19  図は,製品の製造上のある要因の値x と品質特性の値y との関係をプロットしたものである。この図から読み取れることはどれか。

ア  x からy を推定するためには、2 次回帰係数の計算が必要である。
イ  x からy を推定するための回帰式は、y からx を推定する回帰式と同じである。
ウ  x とy の相関係数は正である。
エ  x とy の相関係数は負である。

正解:エ

散布図は、横軸と縦軸にそれぞれ別の量をとり、データが当てはまるところに点を打って示す(「プロットする」といいます。)グラフです。2つの量に関係があるかどうかをみるのに非常に便利なグラフです。(統計局「なるほど統計学園」のWebサイト)

回帰分析」は、結果となる数値と要因となる数値の関係を調べて、それぞれの関係を明らかにする統計的手法です。このとき、要因となる数値を「説明変数」、結果となる数値を「被説明変数」といい、「説明変数」が1つの場合を「単回帰分析」、複数の場合を「重回帰分析」といいます。

回帰分析は、事象の予測・シミュレーション、検証、要因分析などを行うときに用いられ、一般的に

単回帰単回帰の計算式

重回帰重回帰の計算式

の式(回帰式)で表されます。(埼玉県のWebサイト)

ア 問題文の図は、xとyの関係が線形になる。よって1次の回帰式で表すことができる。

イ x からy を推定するための回帰式は、y からx を推定する回帰式とは異なる。

ウ 問題文の図は負の相関なので、相関係数は負である。

エ 正解。

参考
令和07年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 山本 三雄 (著) 技術評論社

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