本日(11月3日)が公開日の映画「ゴジラ-1.0」。幸運にも公開日に鑑賞できた。
ゴジラ映画とは
日本でのゴジラ映画は、1954年の第1作「ゴジラ」から始まった。そして、これまでに2016年「シン・ゴジラ」まで29作品が製作されている。その間には、アメリカでハリウッド版「Godzilla(ゴジラ)」シリーズも製作されている。
「ゴジラ-1.0」は人間ドラマ
どんなストーリーかは、ネタバレにもなるので、詳しくご説明出来ない。あしからずご了承いただきたい。
「ゴジラ-1.0(以下本作といいます。)は、確かに「ゴジラ映画」ではあるが、人間ドラマとしても非常に見応えがあったと言える。
本作の主演の神木隆之介さんと浜辺美波さんといえば、2023年前期連続テレビ小説「らんまん」にてそれぞれ、主人公の「万太郎」とその妻「寿恵子」を好演されてとても話題となったのは記憶に新しいところ。
そのお二人が「ゴジラ映画」で再び共演ということで、「ゴジラ映画」本来の楽しみとは違った意味でも楽しみにしていたのである。
お二人ともそんな筆者の期待をはるかに上回る素晴らしい演技だった。
第二次世界大戦(太平洋戦争)で、運命を大きく変えられてしまった敷島浩一(神木隆之介)と大石典子(浜辺美波)は、焼け野原の東京で運命的な出会いをする。そんな二人のひとときの安らぎも「ゴジラ」の出現によって、再び大きく変わってしまう。でも彼らは、決してあきらめない。
この辺りは、奇跡ともいえる日本の戦後復興の兆しを感じさせる。
この戦争によってすべてを失った日本(東京)が立ち直りかけた矢先の「ゴジラ」の襲来。これでもかという絶望的な状況の中でも力強く生きようとする人々の勇気には感銘を受けた。
さて、筆者注目のゴジラのビジュアルであるが、頭が小さめの「シン・ゴジラ」の流れを感じさせながら、海を泳ぐ姿はハリウッド版ゴジラを思い起こさせるものだった。とは言え、全体的にゴジラらしいゴジラに仕上げっていると思う。ゴジラファンとしては一安心(笑)
そういえば、本作は、政府主導で次々と対ゴジラ作戦を遂行していく「シン・ゴジラ」とは、真逆の対応だったのが印象に残った。戦後間もない時代設定もここに狙いがあったのかな(笑)
ゴジラが放射能を、(作中では「熱線」と呼ばれてました)はく前に、背びれがが青く光っていく様は、「美しい」という言葉が当てはまる。CGの進化もいよいよここまで来たかと感動である。
圧倒的な破壊王「ゴジラ」とそれに抗っていく人間たちのドラマ。
最初から最後まで飽きさせない展開は、さすが山崎貴監督だと思わせた。
これまで「ゴジラ映画」をご覧になっていない方にもオススメである。ぜひ劇場の大画面でご覧いただきたい。
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