新・登録販売者試験まとめノート(46)「第3章 主な医薬品とその作用 Ⅰ精神神経に作用する薬(6)

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Ⅰ精神神経に作用する薬(6)

4 眠気を防ぐ薬

1) カフェインの働き、 主な副作用

カフェイン

・脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える。
・ 腎臓におけるナトリウムイオン (同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
・反復摂取により依存を形成する性質がある。
・眠気防止薬における1回摂取量はカフェインとして200mg、 1日摂取量はカフェインとして500mg上限とされている。
・摂取されたカフェインの一部は乳汁中に移行する。
・カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人と比べ乳児では非常に長い

<注意すべき作用>
・胃液分泌亢進作用 副作用 : 胃腸障害
⇒「胃潰瘍」の診断を受けた人は 「使用(服用)しないこと」 の記載が、 添付文書にある 。
・心筋を興奮させる作用 副作用: 動悸

カフェインはコーヒーに含まれる成分だから、 なじみがあるだろう。 コーヒーを飲んでいるとトイレに行きたくなるのはカフェインに 利尿作用があるからである。
普段ヒトの体では腎臓で水分を再吸収してもう一度体内に戻したりして水分のバランスを調整しているが、カフェインはそれを抑えるから利尿を促すのである。

2)相互作用、休養の勧奨等

【相互作用】
かぜ薬アレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために眠気防止薬を使用するのは適切ではない

【休養の勧奨等】
・眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、疲労を解消したり、睡眠が不要になるというものではない
・成長ホルモンの分泌を促す脳ホルモンはある種の睡眠物質と同時に分泌され、それにより睡眠が促されることが知られている。すなわち、定期的な睡眠によって、生体は正常な状態に維持され、また、成長することができる。したがって、特に成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない

参考
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター

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