Ⅰ精神神経に作用する薬(7)
5鎮量薬(乗物酔い防止薬)
1)代表的な配合成分、 主な副作用
分類 | 代表的な配合成分 | 特徵 |
---|---|---|
抗めまい成分 | ジフェニドール | ・内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前 神経)の調節作用のほか、 内耳への血流の改善 ・副作用:頭痛、 排尿困難、散瞳など |
抗ヒスタミン成分 | ジメンヒドリナート | 延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前側における自律神経反射を抑える |
メクリジン | 他の抗ヒスタミン成分と比べて、作用が現れるのが遅く持続時間が長い | |
抗コリン成分 | スコポラミン | ・中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減 ・消化管からよく吸収される ・肝臓で速やかに代謝される ・抗ヒスタミン成分等と比べて作用持続時が短い ・副作用:眠気、散瞳 →乗り物の運転操作は控える |
キサンチン系成分 | カフェイン、ジプロフィリン | 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱よるめまいを軽減 |
スコポラミンは、スコし(少し)の間効くから作用持続時間が短いんだ。
メクリジンはゆっくりジワジワ効くから、 作用が現れるのが遅く、持続時間が長いと覚えると問題が解きやすい。
2)相互作用、受診勧奨等
・かぜ薬 (総合感冒薬)と鎮暈薬(乗物酔い防止薬)との併用は避ける
→抗ヒスタミン成分、 抗コリン成分、カフェイン類等の配合成分が重複して副作用が強く現れるおそれがあるため
・3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどない
(参考)
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター
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