「論語」を読もう!

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学び

筆者の部屋の壁には、一枚の色紙が飾ってある。中学校の卒業記念に在校していた中学校の校長先生が、卒業生一人一人にそれぞれ書いてくださったものである。

筆者は、「志学」を選んだ。筆者の祖母のアドバイスによるものだ。その時、「論語」からの言葉と知った。

子曰く、吾十有五にして学に志す。

老先生最晩年の回想。私は15歳になったとき、学事に心が向かうようになった。

ところで、「論語」については、さまざまな書籍が出版されている。

やはり、「論語」には読んでおく価値がある書籍であるということである。

そこで、今回、筆者がご紹介するには、「論語 増補版(講談社学術文庫 1962) 以下本書という。」である。

論語 増補版 (講談社学術文庫 1962)

本書の特徴は以下の通りである。

人間とは何か。溟濛の時代にあって、人はいかに生くべきか。現代と交響する至高の古典に、われわれは親しみ、学んできた。だが、さらに多くの宝石のように美しいことばが、人知れず眠っている――。儒教学の第一人者が『論語』の本質を読み切り、独自の解釈、達意の現代語訳を施す。漢字一字から検索できる「手がかり索引」等を増補した決定新版!

Amazonの本書の紹介ページより

論語」は、日本人にもっとも親しまれ、愛されてきた中国の古典である。2500年前の中国に生まれた孔子が残した言葉には、どんな時代にも共通する「人としての生きかた」の基本的な理念が凝縮されている。

ここで、いくつかご紹介しよう。

「子曰く、故きを温めて新しきを知る。 以って師為る可し。」

老先生の教え。古人の書物に習熟して、そこから現代に応用できるものを知る。そういう人こそ人々の師となる資格がある。

子貢問いて曰く、一言にして以て終身之を行なう可き者有りや、と。子曰く、其れ恕か。
己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ、と。

子貢が質問した。「生涯、行なうべきものを、一文字で表せましょうか」と。
老先生はお答えになられた。「それは、<恕>だな。自分が他人から受けたくないことは、他人にもしないことだ」と。

参考)論語 増補版 (講談社学術文庫 1962)

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