C言語は、プログラミング言語の中で、最も歴史が古い言語のひとつである。近年登場した言語では習得し易い、プログラムがすぐできるなど便利な機能が用意されている。一方で、C言語はどちらかと言えば習得は難しい。かと言って学習する言語としてふさわしくないのかと言えば、そんなことことはない。他の言語はC言語を参考にして作られたものが多く、C言語を学ぶことは、まさにプログラミングの基礎を学ぶことに他ならない。
2022年現在、入手し易いと思われるC言語入門のテキストで、発行が比較的新しいものから筆者が選書して、ご紹介している。
今回は、「C言語 新版: ゼロからはじめるプログラミング(三谷純著、翔泳社 (2022/9/1))以下本書という」をご紹介しよう。
C言語 新版: ゼロからはじめるプログラミング
本書のページ総数は、267ページ。類書に比べて少なめである。サイズは、先にご紹介した「新・明解C言語 入門編 第2版」(B5変形)よりヨコ幅が少し大きめである。
プログラミングの初学者を対象に、学校、企業などでテキストとして使用することを想定しているとのこと。
本書は、全8章で構成される。初学者をメインターゲットとするので、かなり思い切った章立てであろう。類書では2章に分けて説明するところでも1章にまとめられている。しかし、説明すべきことにはきちんと触れられている。
第1章 Ⅽ言語に触れる
第2章 Ⅽ言語の基本
第3章 条件分岐と繰り返し
第4章 関数
第5章 アドレスとポインタ
第6章 文字列の扱いと構造体
第7章 一歩進んだⅭ言語プログラミング
第8章 データ構造とアルゴリズム
説明には図表を多く用い、掲載されているサンプルのプログラムコードを実際に入力して実行させることで理解を深める。
掲載されているサンプルコードはどれもシンプルで、何をしているのかがよくわかるように、コメントが付けられている。
章末には、練習問題があり、巻末にその解答を載せている。
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