Pythonを始めよう「よくわかるPython入門」

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Python

Python(パイソン)はとても人気がある言語である。その理由は、覚えやすく、使いやすいシンプルな文法、ライブラリが豊富なことが挙げられる。特に、AI(人工知能)やデータ分析向けのライブラリが充実している。

本ブログでは、比較的入手し易いと思われる「Python」の初学者向けテキストを選書して、ご紹介している。(2023年2月現在)

今回ご紹介するのは、「よくわかるPython入門 (富士通ラーニングメディア) 以下本書という」である。

よくわかるPython入門

よくわかるPython入門

本書の特徴は以下の通りである。

人気の研修コース「Python入門」を書籍化!

富士通ラーニングメディアがご提供する人気の研修コース「Python入門」をベースに書籍化しています。富士通ラーニングメディアの研修コースの特徴である「実習が多い」という特性を活かし、実習中心の作りにしています。

手を動かしてプログラムをどんどん作る!

基本的な構文(文法)のプログラム実践例を、手を動かしてどんどん作成し、実行結果を確認します。1行でもわからないと理解できなくなるのがプログラムの常です。本書ではプログラム1行1行すべての動きを解説しています。

挫折しやすいエラーを徹底フォロー!

プログラミングはエラーで挫折する傾向があります。本書では「よく起きるエラー」を随所で取り上げ、エラーの発生場所やその意味、対処方法(どこを修正したらよいか)を徹底解説しているので、学習を1人でも進めていけます。

実習問題で実力がバッチリ身に付く!

実習問題を随所でご用意しており、プログラミングの実力を深められます。「実行結果例」をみて、同じように動作するプログラムの作成に取り組みます。解答例はプログラム1行1行すべての動きを解説しており、理解が深まります。

FOM出版の「よくわかるPython入門」紹介ページ

本書は、Pythonに関する研修コースのうち「Python入門」の内容を書籍化したものである。

したがって、実際に手を動かしてプログラミング実習をする要領で進められていく。内容は、Pythonのインストールに始まり、プログラミング環境の整備、基本的なPythonの文法の説明となっている。(最後にオブジェクト指向プログラミングなど応用にも触れている。)

オンラインまたは教室でPythonを学ぶ内容を紙上で体験できるのである。

総ページ数は、242ページで、研修のテキストのように、サイズは縦23.2 x 幅18.2 cmと大型本である。
実際に本書を広げてパソコンを操作するならちょっと広めのスペースを用意する必要があるだろう。ただし、サイズが大きい分扱いやすく、文字も、適度な大きさなので読みやすい。
一般的なプログラミングの書籍に多いA5サイズ(縦21×幅15 cm)はコンパクトで持ち運べるサイズである一方、参照しながらプログラミングするには、広げたままにしていくのが難しく、重しを用意するなど工夫がいるのとは対照的である。

本書は、Pythonを学ぶ導入編に的を絞った内容である。そして、初心者が実際に手を動かしながら、途中で挫折することなく読了できるボリューム感である。

入門と謳いながら、応用編まで用意している入門書もあり、一冊で入門から応用までを完結できる点は評価できるが、初心者が果たして最後までたどり着けるかは保証の限りではないだろう。この点、本書は手頃なボリュームで初心者に達成感を与えつつ、さらに上級を目指すならオンライン研修などを紹介している。

Pythonのプログラミングを手軽に始めるなら本書はおすすめである。

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