TOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEIC L&Rという)は、リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストである。このうちリーディングセクションのPart5は、「短文穴埋め問題」が30問出題される。
毎回同じタイプの問題が出題されるので、対策は立てやすいといえる。このリーディングセクションをどう進めていくのかは受験者の自由であるが、オーソドックスにPart5から始めるとして、長文問題のPart7には十分な時間を確保したい。となると、このPart5はより早く、正確に解くことが求められる。
今回は、このPart5の対策書、「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問(アスク)(以下本書という)」をご紹介しよう。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
本書は「でる1000」として親しまれている。発行は、2017年になるが、その人気はいまだ健在であり、受験生の信頼は揺るぎない。実際TOEICの試験会場でも本書を手に直前まで復習している受験生をよく見かける。
本体部が、511ページ。別冊「文法問題1000本ノック」が134ページとかなりのボリューム感である。
構成は、カテゴリー別の章立てが7章。文法模試として、1セット×30問が13セット。そして、先ほども触れた、別冊「文法問題1000本ノック」である。
総収録問題は1049問である。なお、別冊は復習用で、本体部の全問題が収録されている。
第1章 | 品詞問題 | 334問 |
第2章 | 動詞問題 | 102問 |
第3章 | 前置詞・接続詞 | 67問 |
第4章 | 代名詞 | 37問 |
第5章 | 前置詞 | 56問 |
第6章 | 関係詞 | 16問 |
第7章 | ペア表現・語法・数・比較 | 47問 |
文法模試 | 13セット | 390問 |
1049問 |
著者のTEX加藤先生は、毎回受験で990点(満点)と抜群の信頼感がある。ただし、本書は2017年発行なので、もう5年ほど経過している。しかし心配ご無用である。著者は、近著でも毎回990点と紹介されている。
本書はTOEIC対策書として実によくできている。ただし、万能ではない。対象読者を限定している。具体的には、TOEIC L&Rを500点以上取得された方である。文法や単語の基礎に不安のある方は、本書で著者が紹介している書籍などを参考にまずは、基礎固めをする必要がある。
TOEICの対策に限らず、英語の学習全般にいえることは、「繰り返し」と「継続」である。自分なりに基本書を決めたらまずは、最低でも3回は繰り返したい。そして、毎日少しずつでも続けることである。
こうして、一歩ずつ確実に進めていけば、英語力は向上できる。あとひとつ付け加えるならば、「自分を信じること」である。
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