TOEIC L&Rはリスニング（約45分間・100問）、リーディング（75分間・100問）、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストである。
筆者はTOEIC L&Rを、2002年から受験している。そして、毎回感じることは、語彙力の大切さである。TOEICの頻出の単語は、見てなんとなく意味がわかるレベルでは心もとない。リスニングでもリーディングでも実戦で使いこなせるレベルにしておく必要がある。極言すれば「単語力＝スコア」ではないだろうか。
今回は、単語力の強化書をご紹介しよう。「TOEIC L＆R TEST 出る単特急 金のフレーズ」（朝日新聞出版）である。以下本書という。
TOEIC L＆R TEST 出る単特急 金のフレーズ
本書は「金フレ」として受験生に親しまれている。発行は、2017年になるが、その人気はいまだ衰え知らずである。受験生の信頼は揺るぎないものがある。実際TOEICの試験会場でも本書を手に直前まで復習している受験生をよく見かける。何人も本書を手にして会場に入ってくるので、持ってこなかった筆者は少し焦ってしまうほどである（笑）
他の特急シリーズ同様、新書版サイズで、索引まで含めて２８７ページである。
筆者のTEX 加藤先生は毎回TOEICを受検して満点の990点と抜群の信頼度があり、安心して取り組むことができる。
構成は、レベル別に600点、730点、860点、990点と４つに分かれて計1000語が収録されている。その他、「Supplement」と「Short Break」として、テーマ別に重要フレーズが収録されている。
赤シート対応で、効率的に学習できる。
本書はTOEIC対策の単語集として、質、内容とも実によくできている。コスパ最強だろう。ただし、万能ではない。対象読者を限定している。具体的には、TOEIC L&Rを５００点以上取得された方である。（本書にはこのレベルを判定できる教材も紹介されている。）単語の基礎力に不安のある方は、本書で著者が紹介しているように高校基礎レベルの単語集などで、基礎固めをする必要がある。
全単語、フレーズ音声を無料でダウンロードして聞くことができる。スマホの無料アプリのabceed(エービーシード) 、PCのダウンロード（朝日新聞出版のサイト）が対応している。
なお、「abceed」はスマホとPCで利用できるAI英語教材である。利用には会員登録が必要である。
コメント