本ブログではこれまでTOEIC対策について様々なトピックスをお伝えしてきた。
TOEIC L&Rテストについては、公式サイトを始めとして試験の概要は公開されている。にもかかわらず、TOEIC L&Rテストを何度か受験している筆者は、そのたびに時間が足りなかったと実感する。やはり、頭でわかっていても現場ではその通りにはいかないのだ。
また、次から次へと問題を解いていく中では気持ちの切り替えも大切である。今解いている問題に自信がないからといってそこで立ち止まる時間はない。次の問題の解答にも影響して負の連鎖に陥ってしまう危険がある。要はメンタルのコントロールができないと試験の独特な雰囲気に飲まれてしまい実力が十分に発揮できずに終わってしまうということだ。最近はコロナ対策として、周囲の受験者との距離は十分にとってある。しかし、以前の試験では隣の受験者との距離が近かった。筆者はリーディングセクションで隣人のページをめくるスピードが明らかに自分より早いのが音で分かって、すっかり焦ってしまった経験がある。
思うに、しっかり準備して自信を持って問題に取り組むことに尽きる。
しっかり準備するためには、実戦形式の問題演習を数多くこなすことである。そして時間配分を体に染み込ませることである。
そこで大いに役立つのが、今回ご紹介する、「公式」問題集である。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
この問題集の特徴としては、
- 試験実施団体のETSが本番のテストと同じプロセスで作った問題である。
- 公式スピーカーによるリスニング音声である。
- 参考スコア範囲の換算表でスコア目安がわかる。
これだけでもこの公式問題集に取り組む意味はあるだろう。
言うまでもなく、TOEIC L&Rテストは、リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストである。この問題集も同じ形式で作成してある。解き終わった後の復習も含めると3時間程度は必要となるだろう。これでは誰もが平日に気軽に受験することはできない。そこで、各時間は厳守するという大前提のもとに、試験を思い切ってPartごと区切ることを提案したい。例えば、リスニングセクションをPart1&2と3&4で区切る。リスニングセクションは音声を流して取り組むのであえて時間を管理する必要はないだろう。しかし、リーディングセクションは75分間ということだけが決まっており、各Partごとの時間配分は受験者各自に任されている。そこで、Partごとに区切って受験するなら以下のような解答時間を目安とするといいだろう。
リーディングセクションの問題構成と時間配分
パート | 問題内容 | 問題数 | 解答時間の目安 |
Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 10分 |
Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 8分 |
Part 7 | シングルパッセージ | 29問 | 57分 |
ダブルパッセージ | 10問 | ||
トリプルパッセージ | 15問 |
もちろん休日などで時間が十分にとれるならば、フルサイズで挑戦してほしい。また、一度解いてそれで終わりではもったいない。同じ問題を何度も解いてみることで、実戦形式を体に染み込ませることができる。一度、二度と解いた問題なら、半分とか3分の1の時間で解いてみることもできるだろう。
最後に、付属CDについて。本書には音声CDが2枚付属している。この音声については、スマートフォンやPCにダウンロードして利用ができるサービスがある。(abceed)
昨今のネットの普及状況を考えると、もはやこの付属CDは不要と思われる。本問題集は税込み3,300円であるが、この付属CDをなくすことで少しでも安価に設定して誰しもが手にしやすい配慮を是非ともお願いしたい。
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