TOEICの受験は継続していくことが大切である。また、そのためには受験対策も継続することが求められる。しかし、やれば効果があるとわかっていても、模試を毎日フルサイズで行うことはやっぱり難しい。もっと手軽に続けていけるように工夫は必要だ。そこで、今回は、「1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急(朝日新聞出版) 」をご紹介しよう。
1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急
新書版サイズでお馴染みの「TOEIC TEST 特急シリーズ」の一冊である「1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急」(以下本書という)は、リーディングセクションのパート7対策用である。
リーディングセクションは、75分間で100問を解いていく。そのうちパート7は54問。時間内に最後まで解くには、57分が目安になるだろう。実際に受けてみると、読解力、読解速度、解答速度を相当上げる必要があることがわかる。そのためには、パート7の問題をたくさん解いて問題のパターンや解き方を身に染み込ませることである。これを毎日行うには、やはり手軽に始められることが重要だ。「手軽さ→やる気→継続」という良い流れにもっていきたい。
総ページ数は334ページで収録問題124問。これは総解答数であり、問題数は36である。もちろん、ダブルパッセージやトリプルパッセージにも対応している。
各問題には目標タイムが設定されている。実際にタイマーを使って解いてみよう。ここで、ちょっと残念なのが、解答用のマークシート用紙が付属していないこと。市販の模試などからコピーするなどして使うことになる。TOEICは解答自体も訓練が必要であり、改版では是非とも対応していただきたい。
その代わりに、「abceed (エービーシード) 」の「自動採点マークシート機能」を使うことができる。「abceed」はスマホやPCで利用できるAI英語教材である。会員登録は必要だが、この「自動採点マークシート機能」は無料で利用できるのだ。さらには解答時間をカウントダウンしてくれ、解答後には自動採点してくれる。また、解答履歴で振り返ることもできる。
そして、問題文の音声を聞いて音でも確認できるので、リスニングのトレーニングにもなる。また、音声に合わせて同時進行で英文を目で追う練習をすれば、読解速度を上げる効果も期待できる。
個人的には、本番試験が紙ベースのため、やはり紙と鉛筆で練習したいが、毎日続けるなら「abceed」の「自動採点マークシート機能」は使えるツールと言える。
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