イントロダクション
英語学習において、難しい単語をたくさん覚えるよりも、中学でも習う基本的な動詞を使いこなす方がコスパがよい。特に get、take、make の3つの動詞は、ネイティブの日常会話において非常に頻繁に用いられる万能な単語である。
これら3つの動詞の「核となるイメージ(コアイメージ)」を理解し、日常会話で自在に使いこなすためのポイントを解説する。
1. 3大基本動詞のコアイメージ
日本語の訳語(「手に入れる」「取る」「作る」など)だけで覚えると、実際の会話で使いこなすことが難しい。それぞれの動詞が持つ根本的なイメージを押さえることが重要である。
【get】 :自分の元へ「手に入れる・引き寄せる・~の状態になる」
【take】 :目の前にあるものを「ひょいと手で取り込む・時間や手間を受け入れる」
【make】 :力を加えて「別の形や状態に作り上げる」
2. 各動詞の主な使い方と例文
① get(状態の変化・入手)
「自分の状態が変化する」場面や「何かを手に入れる」場面で幅広く使われる。
- 状態の変化: get tired(疲れた状態になる)、get angry(怒る)
- 移動・到着: get home(家に到着する/家に着くという状態を手に入れる)
【例文】 I got tired after walking.
(歩いた後に疲れた。)
② take(取り込む・選択する・時間を要する)
自分の手で選んで引きつけたり、時間・負担を引き受けたりするニュアンスを持つ。
- 選択・選択肢を選ぶ: I’ll take this one.(これにします)
- 時間の経過: It takes 10 minutes.(10分かかる)
- 乗り物に乗る: take a bus(バスを利用する)
【例文】 It takes about 10 minutes to get to the station.
(駅まで約10分かかります。)
③ make(作り出す・〜させる)
無から有を生み出すだけでなく、「ある状態を作り出す(使役)」という非常に便利な働きをする。
- 人の感情・状態を作る: make me happy(私を幸せにする)
- 予約や決定を作る: make a reservation(予約する)
【例文】This movie always makes me happy.
(この映画はいつも私を幸せな気持ちにしてくれる。)
3. 理解を深める練習問題
次の日本語を英語で言ってみよう。
問題 1(get の使い方)
暗くなってきたので、家に帰りましょう。
【正解】 It is getting dark, so let’s go home.
【解説】「暗い状態へと変化してきている」ため、進行形の getting dark を用いる。このように状態の変化を表す場面では get が最も適している。
問題 2(take の使い方)
学校に行くのに約20分かかります。
【正解】 It takes about 20 minutes to go to school.
【解説】「(時間や手間が)かかる」を表すときは、形式主語の It を使い、 It takes + 時間 のパターンを作る。時間を「受け入れて消費する」という take のコアイメージが活かされた代表的な表現である。
問題 3(make の使い方)
彼の冗談はみんなを笑わせた。
【正解】His joke made everyone laugh.
【解説】「主語(冗談)が、特定のアクション(笑うこと)を引き起こした」という構造を作るため、make + 人 + 動詞の原形 の使役表現(〜に〜させる)を使用する。
4. まとめと音読演習
難解な英単語を使わなくても、これら3つの基本動詞を活用するだけで、日常の感情表現や状況説明のかなりの部分をカバーできる。
最後に、本文や練習問題で学んだコアイメージを意識しながら、以下の例文を声に出して3回ずつ音読し、感覚を体にしみ込ませてほしい。
- I got a bit nervous before the speech.
(スピーチの前に少し緊張した[=緊張した状態になった]。) - Take your time and enjoy your lunch.
(急がずに、ゆっくり昼食を楽しんでください。) - Her good news made me feel relieved.
(彼女の良い知らせは私を安心させてくれた[=安心した状態を作った]。)


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