イントロダクション
英語学習で多くの人がつまずきやすいのが、「名詞」の扱い方である。単語の前に a や an をつけるのか、語尾に s をつけるのか、それとも何もつけないのか。
可算名詞と不可算名詞を理解するには、「ひとつひとつのものとして捉えられるか」というイメージを持つとわかりやすい。この感覚を身につけることで、名詞の使い分けが格段にスムーズになるだろう。
可算名詞と不可算名詞のコアイメージ
英語の名詞は、大きく分けると 「数えられる名詞(可算名詞)」 と 「数えられない名詞(不可算名詞)」 の2つに分類される。
【可算名詞】 :ひとつひとつ「くっきりとした形(輪郭)」があるもの 【不可算名詞】:形が決まっていないもの・切っても性質が変わらないもの
可算名詞(Countable Nouns)
1個、2個と明確に数えられる名詞である。
例: book, apple, dog
1つの場合は頭に a や an をつけ、2つ以上の複数形になる場合は語尾に -s や -es を付与する。
不可算名詞(Uncountable Nouns)
固まった形を持たない液体・気体、概念や抽象的なもの、非常に細かい粒子などは数えられない名詞となる。
例: water, money, informationa や an は付けず、複数形の -s も付けない。
さらに以下の名詞にも注意しよう。
単複同形の名詞(単数形と複数形が同じ形)
1つであっても複数であっても形が一切変化しない特別な名詞が存在する。
例: sheep, deer, Japanese
理解を深める練習問題
次の日本語を英語で言ってみよう。
問題①(不可算名詞の扱い)
お水を少しいただけますか?
【正解】Can I have some water, please?
【解説】water(水)は決まった形を持たない液体であるため不可算名詞に分類される。
したがってwater は基本的に a water / waters としない。
数量をあいまいに表す場合は some を前に置くか、容器を用いて a glass of water(コップ1杯の水)のように表現するのが正解である。
問題 ②(単複同形の扱い)
公園に3頭のシカがいる。
【正解】There are three deer in the park.
【解説】deer(シカ)は単数形と複数形が全く同じ形(単複同形)の名詞である。前に three という複数の数字がついているが、deers と末尾に -s をつけるのは誤りである。主語は複数扱いとなるため、be動詞は are を用いる。
試験・実用で頻出する名詞一覧
間違えやすい名詞をグループごとに整理して覚えておこう。
- 数えられない主な名詞(不可算名詞)
- 液体・気体:
water(水),coffee(コーヒー),air(空気) - 概念・情報:
money(お金),information(情報),music(音楽) - 材料・固形物:
paper(紙),bread(パン)
- 液体・気体:
- 単数と複数が同じ主な名詞(単複同形)
- 群れをなす生き物:
sheep(ヒツジ),deer(シカ), salmon(サケ) - 国籍・言語:
Japanese(日本人),Chinese(中国人)
なお、American / German / Italian などは 複数形が -s になる。
- 群れをなす生き物:
まとめと音読演習
可算名詞(形があるもの)と不可算名詞(形がないもの・物質)の区別を意識することが、正しい英語を話す第一歩となる。
最後に、名詞の感覚を体に染み込ませるため、以下の応用例文を声に出して3回ずつ音読しよう。
- I drink two glasses of water every morning.
(私は毎朝グラス2杯の水を飲む。)
※ water 自体は数えられないため、glasses of(グラス〜杯)の単位で数える。 - She bought a lot of furniture for her new room.
(彼女は新しい部屋のためにたくさんの家具を買った。)
※ furniture(家具全般)は集合概念で不可算名詞のため、s はつけない。 - There are many beautiful parks in this city.
(この市にはたくさんの美しい公園がある。)
※ park は可算名詞なので many を使い、語尾に s をつける。


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