前回に続き、ファイナンシャル・プランニング技能検定（以降FPという）2級の対策をご紹介しよう。今回は、問題集である。
史上最強のFP2級AFP問題集22-23年版
「史上最強のFP2級AFP問題集22-23年版（以降本問題集という）」（ナツメ社）は、前回ご紹介した、「史上最強のFP2級AFPテキスト22-23年版（以降本テキストという）」の姉妹書である。知識の整理及び確認は「テキスト」の利用が効果的である。しかし「テキスト」で取得した知識が実戦レベルかを確認する必要がある。そのために問題演習は欠かせない。本テキストでも、「例題」、「過去問トレーニング」及び別冊「頻出問題チェック集」で演習はできる。より本格的、実戦的に本試験対策を準備するなら、本問題集の活用を考えよう。
とは言え、さすがに「史上最強」を謳う本問題集である。
FP学習の新基準と銘打って、過去11年間の本試験をデータベース化して合格に必要な知識だけを掲載している。その一方で合格に不要な知識、難問、珍問はカットしている。さらに、別冊「頻出順TOP60合格BOOK」だけでも、出題の79.8%をカバーしているとのこと。なんと、この136ページの別冊だけで合格点が取れるとしている。
本問題集がデータに基づいてカバー率にこだわるのは理にかなっていると思う。以前の本ブログでも触れているが、このFP技能検定2級の試験は、「受かる」ための試験である。2級FP技能士として活動する以上最低限習得しておくべき知識が問われるのである。他の一部資格試験のように、まずは合格者数ありきで、難問や引っ掛け問題を多用してなんとか受験生を振り落とそうとする試験とは全く別モノである。王道の論点をしっかり理解していれば必ず合格できるのである。
あれもこれもと念のためにと盛り込んで、やみくもに学ぶのは古いのである。本問題集では、データに基づき覚えるべき項目・知識がはっきりと示されている。本問題集を大いに活用して、最短・最速で合格を目指していただきたい。
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