本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。様々なアプローチがあるが、民法の基本書を読み込むことが基本であると考えている。
良書との出会いは、時にはその人の生き方をも変えてしまう力を秘めている。
たくさんの良書と出会えればそれだけ人生は豊かになるだろう。
今回ご紹介するのは、「民法がわかる民法総則 <第5版> 滝沢昌彦 著(弘文堂)以下本書という」である。
民法がわかる民法総則 <第5版>
本書の特徴は以下の通りである。
民法総則は、民法全体にかかわる約束事を学ぶ大事な科目です。
弘文堂の本書の紹介ページ
抽象的でむずかしく感じる民法総則を具体的なイメージを思い浮かべながら学ぶことができる入門書。
本書は、民法総則のテキストでありながら、「物」の項目では物権変動や不動産登記について、「法律行為」の項目では契約法の概略について解説し、民法全体が見渡せる初学者向けテキスト。
重要な論点だけにしぼって通読しやすさを追求、日常生活でもよく使われる民法の概念を「典型例」とした解説、ちりばめられた「問題」で実戦力を養成。
新しい民法に完全対応の最新版!
民法は、言うまでもなく法律である。その条文は誰でもすぐに参照できる。
ただし、初学者にとって、「案内書」を持たずに民法の世界に踏み込むのは、「地図」をもたずに山に分け入るようなものである。もちろん、山は誰でも入れるが、「地図」という指針があれば安全に行動できる。筆者は基本書の存在をこのように考えている。
資格試験対策では、民法は考え方を理解することである。民法の膨大な条文をすべて覚えておくなど通常では困難だからである。また、実務でも頻繁に民法の知識が必要となる。このような理由から、良質な民法の基本書でしっかり学んでおくことは後々のご自分のためにもなる。
本書は、A5サイズで、248ページ。コンパクトにまとまっている。
本書は、民法総則をメインに扱いながら、民法入門の役割も果たしている。
これまでの民法総則のテキストに比べて扱う範囲が広い。そこで、「民法概論」としても読めるのである。
もちろん、この一冊で民法の学習を完結することはできないが、本書で民法全体のイメージをつかんだ後なら、契約法、不法行為、担保法と「トピック」別に学習を進めることもできるだろう。
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