民法を読もう「民法入門・総則 — エッセンシャル民法1 第5版補訂版」

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司法・法務

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。様々なアプローチがあるが、民法の基本書を読み込むことが基本であると考えている。

良書との出会いは、時にはその人の生き方をも変える力を秘めている。
たくさんの良書と出会えればそれだけ人生は豊かになるだろう。

今回ご紹介するのは、「民法入門・総則 — エッセンシャル民法1 第5版補訂版 永田 眞三郎ほか著(有斐閣)以下本書という」である。

民法入門・総則 — エッセンシャル民法1 第5版補訂版

本書の特徴は以下の通りである。

民法をわかりやすく,親切に道案内する好評の入門書。日常的な話題から法的思考を身につける「コラム」や判例を端的に解説した「ケースのなかで」など多彩な工夫を凝らした。成人年齢の引き下げなど,最新の民法改正に対応。また,一部のコラムを差し替えた。

有斐閣の本書の紹介ページ

民法は、言うまでもなく法律である。その条文は誰でもすぐに参照できる。
ただし、初学者にとって、「案内書」を持たずに民法の世界に踏み込むのは、「地図」をもたずに山に分け入るようなものである。もちろん、山は誰でも入れるが、「地図」という指針があれば安全に行動できる。筆者は基本書の存在をこのように考えている。
資格試験対策では、民法は考え方を理解することである。民法の膨大な条文をすべて覚えておくなど通常では困難だからである。また、実務でも頻繁に民法の知識が必要となる。このような理由から、良質な民法の基本書でしっかり学んでおくことは後々のご自分のためにもなる。

本書は、A5サイズで、234ページ。コンパクトにまとまっている。

本書は、民法の初学者に対する教科書である。法制度や法規定の基本的な仕組みを的確に伝えることに焦点がおかれている。民法の様々な論点については、問題となるきっかけにとどめている。

最近の民法は、成年年齢の引き下げに関する改正が2022年4月に、所有者不明土地問題への対策を中心とした改正が2023年4月に施行されるなど、重要な改正が相次いで行われている。

本書では民法の基本的な考え方が学べると共に最新の情報を確認することができるのである。

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