本稿は、「知的財産管理技能検定(知財検定という)」の3級の出題範囲の頻出論点をまとめたものである。
商標法の目的
商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする。(商標法1条)
商標とは
(定義等)
第2条 この法律で「商標」とは、人の知覚によつて認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合、音その他政令で定めるもの(以下「標章」という。)であつて、次に掲げるものをいう。
一 業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの
二 業として役務を提供し、又は証明する者がその役務について使用をするもの(前号に掲げるものを除く。)
(略)
商標の具体例
文字商標
ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、数字等の文字のみからなる商標。
図形商標
写実的なものから図案化したもの、幾何学模様等の図形のみからなる商標。
記号商標
のれん記号、文字を図案化し組み合わせた記号、記号的な紋章。
立体商標
立体的形状からなる商標。
色彩のみからなる商標
単色または複数の色彩の組み合わせのみからなる商標。
なお、文字、図形、記号、立体的形状、色彩を2つ以上組み合わせた結合商標も対象となる。
ホログラム商標
文字や図形等がホログラフィーその他の方法により変化する商標。
動き商標
文字や図形等が時間の経過に伴って変化する商標。
音商標
CMソング等の音楽、音声、自然音等からなる商標。
位置商標
商標に係る標章(文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合に限る。)を付する位置が特定される商標。
(参考)
- 23~’24年版 知的財産管理技能検定®3級 テキスト&過去問題集 宇田川貴央 (著) 秀和システム
- 知的財産管理技能検定3級公式テキスト[改訂14版] 知的財産教育協会 (編集) アップロード
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