民法を読もう!「債権総論[第2版]NBS(日評ベーシック・シリーズ)」

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司法・法務

いきなり、本題から逸れるが、お許しいただきたい。

現在NHKの総合で放送中の朝ドラ「虎に翼」が好評とのことある。

日本初の女性弁護士で後に裁判官となった女性をモデルにしたリーガルドラマである。

このドラマをきっかけにして、法律を学ぶことに興味を持つ方が増えればうれしい限りである。

筆者は、法律、特に民法は学ぶに値する学問だと思う。ただし、初学者にはとっつきにくいのも事実である。

今回は、初学者にも読みやすい「債権総論」の基本書をご紹介しよう。

債権総論[第2版]NBS(日評ベーシック・シリーズ)石田剛、荻野奈緒 、齋藤由起 (著)日本評論社 以下本書という」である。

「債権総論[第2版]NBS(日評ベーシック・シリーズ)」

本書の特徴は以下の通りである。

民法の債権総論分野を基礎から丁寧に解説する教科書の第2版。難しい制度や概念も、無理なく理解できるよう分かりやすく叙述する。

目次

第1部 債権の内容とその実現

 第1章 債権の目的
 第2章 債務の履行
 第3章 債務不履行

第2部 債権回収の可能性を高めるための制度

 第4章 概説
 第5章 責任財産の保全
 第6章 多数当事者の債権債務(保証債務を除く)
 第7章 保証
 第8章 弁済による代位
 第9章 相殺

第3部 当事者の変更

 第10章 序説
 第11章 債権譲渡
 第12章 債務引受
 第13章 契約上の地位の移転

日本評論社の本書の紹介ページ

本書は、読者が将来法律に関係する専門職に就くかどうかとは関係なく、民法を学んだ社会人としてぜひ身につけてほしい内容は何かについて、議論されて、扱うべき項目を厳選して編まれている。

また、最大の特徴は、債権総論の教科書として異例の3部合成(前述の目次参照)である。

これは、民法第3編「債権」第1章「総則」に置かれている各制度が社会で実際にどのような役割を果たしているのか、という観点から、扱うべき内容の順序を部分的に再構成した結果とのことである。

情報が満載でも、かえって難解になって、最後まで読み通せないのではもったいない。
この点、本書は、民法の初学者を想定しているので、確かに読みやすい。民法の基本的な理解を身につけることは、宅建士などの資格試験の受験を目指すためにも必要となる。

もちろん、司法試験などのさらに難関試験を目指すのであれば、本書の内容をしっかりと理解した上で、さらにC-Book(東京リーガルマインド)などの受験用の書籍に進むとよいだろう。

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