私事ながら、筆者は数年前に白内障手術をして再び光を取り戻した。その時、世界はなんてみずみずしい色にあふれているんだろうと感動したことをよく覚えている。
実際、この世界は色に溢れている。そして、様々なところで色は使われている。身近な例を挙げるなら、「信号機」である。三色の色のおかげで、交通安全が守られているといっても過言ではないだろう。あと、「トイレのサイン」。こちらも色を見ただけで、すぐに男女の区別がつく。
さて、IT技術の急進、様々な新しいタイプの仕事の登場など、色彩を取り巻く環境も変化している。専門家だけでなく、自分でパソコン、スマートフォンを使って、色を作り出し、アレンジすることも可能になっている。これからの人材には、色彩に関する知識に加えて、プレゼンテーション力を含めた色彩のコーディネート能力が求められている。
実は、筆者は、以前「カラーコーディネーター検定3級」を取得した。
その後、「カラーコーディネーター検定」は、公式テキストが全面改訂され、2020年度より、新テキストに対応した試験に生まれ変わっている。
従来、「1級から3級」だったグレード区分が、「スタンダードクラス」、「アドバンスクラス」の2区分に変更された。
ということで、今回は「カラーコーディネーター検定試験」についてみていこう。
カラーコーディネーター検定試験®とは
仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験です!
オフィスや自宅、ショップやウィンドウ、テレビや雑誌、インターネット上など全ての場所に溢れている色。世相がその年の流行色に反映されたり、商品やデザインの色によって大ヒットが生まれたりと、色彩は文化や時代の流れに大きな影響を与えてきました。色の性質・特性など、色彩の知識を身につけることで、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことができます。 仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる、それがカラーコーディネーター検定試験®です。
東京商工会議所・カラーコーディネーター検定試験の公式サイト
試験方式について
筆者が受験した際は、会場でのペーパー試験であったが、現在は、「IBT方式」と「CBT方式」となっている。
IBT方式とは
受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用し、受験いただく試験方式である。
CBT方式とは
全国各地にあるテストセンターに出向き、会場に設置されたパソコンで受験する試験方式である。自分でパソコンや通信環境等を準備する必要はない。
試験期間内の都合の良い日時と会場を選んで受験できる。
テキストについて
公式テキストが販売されている。
試験の準備に万全を期される方におすすめである。
まずは、手軽に、色彩について学んでみたい方に、市販の対策書(スタンダードクラス)をご紹介しよう。
「スピード合格! カラーコーディネーター【スタンダードクラス】テキスト&問題集 垣田 玲子 (著)ナツメ社 以下本書という」である。
スピード合格! カラーコーディネーター【スタンダードクラス】テキスト&問題集
本書の特徴は以下の通りである。
■新試験に完全対応した1冊
Amazonの本書の紹介ページ
2020年6月より、カラーコーディネーター検定が新しくなりました。
本書はスタンダードクラスに準拠し、色彩の初学者でも独学で一発合格できるよう、わかりやすく解説。
イラスト、図版、写真などを豊富に用いていますので、ビジュアル的に理解することができます。
■演習問題&実力チェックテストで本試験対策はバッチリ
各章末には、その章で学習したことを復習できる「演習問題」を掲載。
さらに巻末には実際の試験を想定した「実力チェックテスト」を2回分掲載しています。
■別冊 重要図版&一問一答BOOK付き
別冊ではしっかり覚えておきたい重要図版をピックアップして紹介しています。出先やすきま時間の学習に役立ててください。
さらに、後半では試験で問われやすい内容を一問一答で紹介。付属の赤シートを使って復習できます。
【目次】
Lesson1 生活に役立つ色の特性
Lesson2 色を使いこなすための基礎知識
Lesson3 美しい配色をつくる
Lesson4 光の特性と照明光の活用法
Lesson5 眼の働きと他の色との関係で変わる色の見え
Lesson6 製品開発における色の役割
第1回 実力チェックテスト
第2回 実力チェックテスト
新年度を迎えて、新しいことに挑戦されるなら、「カラーコーディネーター検定」を選択肢に加えてみてはいかがだろうか。
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