まずは慣れよう
英語を学ぶのが久しぶりという方は、TOEICの勉強を始める前に、英語に慣れることが大切だ。まずは毎日15分は英語に集中する時間を作ろう。これにはおすすめの方法がある。NHKの英語の教育番組の視聴である。筆者のおすすめは「ラジオ英会話(講師:大西泰斗)」だ。英文法の知識を確認しつつ、英語を英語のまま理解する、英語を意識しせず口に出して表現できることを目指す。講師の大西先生のやさしい語り口も人気の講座である。なお、英語の教育番組はテレビ、ラジオでご自分のレベルに応じて選ぶことができる。
文法を固めよう (その1)
しかし、英語をただ聞き流しているだけではなかなか上達できない。英語は配置の言葉である。多少語順が変わっても意味がとれる日本語と違い、語順こそが重要なのである。ということは、英語の上達において文法は無視できない。できないどころか文法こそが英語の上達を助けてくれる。前置きはこのくらいにして、文法のおすすめの書籍をご紹介しよう。
総合英語 FACT BOOK これからの英文法 (大西泰斗/ポール・マクベイ著 桐原書店)
この書籍では、「英語の語順 5文法のマスター」 と「修飾と二つのルール(指定ルールと説明ルール)」をメインテーマに英文法が非常に分かりやすく説明されている。
このうち、ここでは、「指定ルールと説明ルール」を取り上げる。この書籍でこの箇所を読んだとき、「これだっ!!」と思ったものだ。英語の上達の秘訣はこんな小さなキッカケであると言っても過言ではないかもしれない。まさに目から鱗とはこのことだった。
指定ルールとは、前に置かれた語句が後ろの語句の内容を指定する。(太字に注目)
He is very tall.(彼はとても背が高い)
veryがtallの前に置かれるのはtallのレベルがveryということを表している。
説明ルールとは後ろに置く修飾である。(太字に注目)
He runs fast.(彼は走るのが速い)
動詞の修飾。fastがこの位置にあるのはrunをfastと説明している。
後ろに置かれる修飾語句の働きはいつも「説明」である。
いかがだったであろうか?参考にしていただけたら幸いである。
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