基本情報技術者試験対策(19)「論理演算による加算」

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IT系

論理回路を表すMIL記号

コンピュータの内部には、 論理演算を行う小さな電子回路が数多くあり、 これらを論理回路と呼ぶ。 論理回路は、 MIL記号で図示する。 MIL (ミ ル) は、米軍の規格である Military Standard を意味している。

下表に、 主なMIL記号の種類と意味を示す。 どの図記号も、 左側が入力で、 右側が出力である。 NOT回路の出力には、白丸が付いているこの白丸は、データを反転することを意味している。 そのため、 AND回路の出力に白丸を付けた記号がNAND(NOT AND)回路になり、OR回路の出力に白丸を付けた記号がNOR(NOT OR)回路になる。

MIL記号意味
AND回路
OR回路
NOT回路
NAND回路
NOR回路
XOR回路

論理回路の入力と出力

コンピュータの内部では、1本の電線で、 2進数の1桁のデータを伝える。MIL記号では、左側の電線から入力されたデータが、内部で論理演算され、その結果が右側の電線から出力される。

例えば、下図は、 AND回路の入力と出力のパターンを示したものである。
AND演算なので、1と1が入力されたときだけ、 1が出力される。 それ以外の入力では 0 が出力される。

AND 回路の入力と出力

MIL記号をつないだ論理回路

試験問題には、いくつかのMIL記号をつないだ論理回路が示されることがある。 このような論理回路の出力が何になるかを判断するには、入力から最終的な出力までのデータの変化を0と1で書き込むとよいだろう。

例えば、下図は、2つのNOT回路と3つのNAND回路をつないだ回路である。 0と1という入力から、最終的な出力までのデータの変化を書き込んである。 線の重なりに黒丸がある部分は、 電線がつながっている。 黒丸がない部分は、 電線がつながっていない (立体交差している)。

いくつかのMIL記号をつないだ論理回路の出力

参考)情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]2025年版

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