擬似言語の試験問題16問中、数問はオブジェクト指向を用いたプログラムである。 オブジェクト指向では、数多くの用語や概念が登場するため、混乱してしまいがちである。 その理解と正解への切り札が、インスタンス図を描くという手法です。
オブジェクト指向
変数とプログラムをオブジェクト (インスタンス) にまとめて、効率的にシステム開発するための考え方である。
クラス
メンバ変数 (変数)と、メソッド (プログラム)をまとめたものである。両者が分離しないようにクラスでまとめてある。 特徴は、以下の通りである。
試験問題では,クラスの説明は「図 クラス〇〇の説明」中に記述される。
クラスと関連用語との関係を図にすると、以下の通りである。

インスタンス
クラスをもとに実体化したものである。 クラス内で宣言されたメンバ変数に値が格納されたものがインスタンスである。 特徴は、以下の通りである。
- クラスとは異なり、試験問題では、図中には記述されない。
- インスタンスは、プログラム内のコンストラクタにより生成される。
コンストラクタ
インスタンスを生成する目的で実行する処理である。 コンストラクタを実行すると、インスタンスが生成され、 戻り値として、そのインスタンスへの参照を返す。 特徴は、以下の通りである。
- コンストラクタの説明は 「図 クラス〇〇の説明」 中に記述される。
- コンストラクタ名はクラス名と同じなので、名称によりコンストラクタを見つけられる。
(参考)
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 橋本 祐史 (著) 翔泳社


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