本ブログでは、TOEIC対策として様々な教材をご紹介している。今回は、それとは少し離れるが、英語を「話すための」一冊をご紹介しよう。
「一億人の英会話――「話すため」に必要な英文の全パターンドリル 大西 泰斗、 デイビット・エバンス (著)(東進ブックス)以下本書という」である。
一億人の英会話――「話すため」に必要な英文の全パターンドリル
本書の特徴は以下の通りである。
◆本書の特長◆
(1)最も合理的・汎用的な「話すため」の基本例文
英語を話すためには,英語の語順・配列を完全に理解したうえで,自由に応用できる英文を体に打ち込まなければなりません。本書の英文は,最も合理的で,最も応用が利く形で作成されています。(2)語順・配列の全パターン(全64文型)を収録
標準的な英文は,5つの基本文型とその派生・変形で作られており,すべてのパターンを簡単にまとめると全64の文型になります。本書では,計64回のレッスンで1つ1つ,英語の全文型が身につく内容になっています。(3)全例文を覚えれば英語が話せるようになる
ナガセの本書の紹介ページ
本書の例文は,極限にまで洗練された基本例文です。英文を見ずに「暗唱」できるレベルに到達すれば,英語の全パターンの中から適切な文型を瞬時に選択し,適当な単語をあてはめて自由に話す力が身につきます。
本書の著者のひとり、デイビット・ エバンス さんといえば、2023年度のNHKラジオ英会話を新たに担当される。講師はもちろん大西 泰斗先生である。筆者も放送を今からとても楽しみにしている。
大西先生は、本書の「はじめに」で、こう述べられている。
この小品は,「日本人はなぜ英語が話せないのか」に対する,私の解答です。
本書「はじめに」より
「毎日音読しましょう」タイプの練習は今まで盛んに提案されてきましたが,英語を話すためのカギは,「何を」音読練習するのかにあります。「練習」は「何か」を克服するために行なうもの。その目標設定が甘ければ,練習を重ねても効果は期待できません。
今までにない新しいタイプの英会話の指南書として登場した本書。同じ大西先生による「一億人の英文法」の読者が本書を購入するケースも多いだろう。筆者もその一人である。「一億人の英文法」のわかりやすさはそのままに、トレーニング重視が本書ということになろう。
初版が2020年8月と、登場してからかなり経ってはいるが、今なお多くの人に支持されている。
英会話に挑戦したものの、今ひとつと感じられて、まだ本書を読まれたことがない方には、ぜひ一度本書を手に取ってみることをおすすめしたい。
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