本稿は、2023年1月9日現在の情報に基づいています。
Windows8.1が2023年1月10日にサポート終了になります。筆者のPCでも下記の通りメッセージが出ました。
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それまでに次のバージョンであるWindows10などにアップグレードしてあれば安心ですが、
そもそも、Windows8.1が搭載されているPCは古いものが多いので、快適な操作ができるとは限りませんよね。
そこで、PCの買い替えも視野に入ってきますが、ここでひとつの提案があります。
もしすでにWindows8.1搭載PC以外のPCをお持ちで、Chromeブラウザをよくお使いなら、セカンドマシンとして割り切ることで、費用をかけずに再生できる方法があります。
それが、ChromeOS Flexをインストールするという選択肢です。
ChromeOS Flexとは
既存の PC や Mac にインストール可能な ChromeOS Flex は、安全で起動が速く、使い続けても速度が低下しません。更新はバックグラウンドで自動的に行われ、クラウドでの管理が可能です。
ChromeOS Flexを紹介するGoogleのウェブサイト
(注意事項)
この操作を行う前には、PCは必ずバックアップしておいてください。Windowsのアップグレードのようにデータの引き継ぎがありません。別のOSがインストールされ、前のデータはすべて消去されます。
また、すべてのPCでの動作を保証するものではありません。筆者のPC環境で試したものです。インストールする前にUSBドライブで起動して試すことができます。
Googleでは認定モデルを紹介しています。ぜひ参考にしてください。なお、PCの最小要件は次のとおりです。
Googleのウェブサイト・ChromeOS Flex インストール ガイド・インストールを準備する
- デバイスの最小要件:
- アーキテクチャ: Intel または AMD x86 の 64 ビット互換デバイス
- RAM: 4 GB
- 内部ストレージ: 16 GB
- USB ドライブからの起動をサポート
- BIOS: すべての管理者権限 – 問題が発生した場合、管理者は ChromeOS Flex USB インストーラから起動して BIOS で設定する必要があります。
- プロセッサとグラフィック: 2010 年より前に製造されたコンポーネントは、動作が不安定になる可能性があります。
注: Intel GMA 500、600、3600、3650 のグラフィック ハードウェアは、ChromeOS Flex のパフォーマンス基準を満たしていません。
以下、「GoogleのウェブサイトのChromeOS Flex インストール ガイド」を参考に、筆者のPC環境で試した内容をご紹介します。筆者は諸般の事情からUSB インストーラを作成するPCを別に用意しました。なお、作成はChromeOS Flex のインストール先となるPCでなくてもかまいません。
筆者のPCのスペックは以下の通りです。
USBインストーラを作成するPC
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-1035G1 CPU @ 1.00GHz |
メモリ | 8.00 GB |
SSD | 256GB |
システム | 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ |
OS | Windows 11 Home |
バージョン | 22H2 |
ChromeOS Flex のインストール先となるPC
CPU | Intel(R)Celeron(R) CPU B815 @ 1.60GHZ |
メモリ | 8.00 GB |
SSD | 256GB |
システム | 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ |
OS | Windows 8.1 |
バージョン | ー |
ChromeOS Flex イメージを使用して USB インストーラを作成する
まずは、USBドライブを用意します。一般にはUSBドライブではなくUSBメモリと呼んでいますね。
USB ドライブ
Googleのウェブサイト・ChromeOS Flex インストール ガイド・インストールを準備する
- 8 GB 以上
- SanDisk などの USB ドライブはインストーラとして機能しないことがあります。詳しくは、既知の問題をご覧ください。
USB ドライブ内のすべてのコンテンツが消去されます。
筆者は以下のとおりUSBメモリを用意しました。
USBメモリ
バッファロー RUF3-YUF8GA-BK 8GB
それでは、USB インストーラを作成します。
- USBインストーラを作成するPCでChrome ブラウザを開きます。
- Chrome ウェブストアにアクセスします。
- 「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を表示している画面で、右上にある「Chrome に追加」 をクリックします。
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- ポップアップでメッセージが表示されたら、「拡張機能を追加」 をクリックします。
これで「Chromebook リカバリ ユーティリティ」は、Chrome ブラウザの拡張機能になりました。
次にChrome リカバリ ユーティリティ拡張機能がオンになっていることを確認します。
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- Chrome ブラウザ ウィンドウの右上にある 「拡張機能」アイコンをクリックします。(上図参照)
- 一覧から「Chrome リカバリ ユーティリティ」を探して、右のピンの形のアイコンをクリックして「拡張機能パネル」に表示させます。
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USB インストーラを作成
- Chrome ブラウザで「 Chrome リカバリ ユーティリティ」を起動します。まず、ブラウザの拡張機能パネルでこの拡張機能をクリックして下記のようにポップアップを開きます。
- 「始める」 をクリックします。
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- 「メーカーを選択」で、「Google ChromeOS Flex」 を探してクリックします。
- 「製品を選択」 で「ChromeOS Flex」 を探してクリックします。
- 「続行」 をクリックします。
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- メッセージが表示されたら、USBメモリを挿入します。
- プルダウン メニューから USB メモリを選択します。
- 「続行」 をクリックします。

- 「今すぐ作成」 をクリックします。

- 進行中、Chrome リカバリ ユーティリティに異常の割合が表示されますが、通常の動作だそうです。(何度も%が変わっていきます。)
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- リカバリ メディアの作成完了を示すメッセージが表示されたら、PCから USBメモリを取り外します。
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次にUSB インストーラを使用してPCを起動します。(ChromeOS Flex のインストール先となるPCでの操作となります。)
USB インストーラを使用してPCを起動する
筆者のPCでは以下の通り操作しました。
- ChromeOS Flex を実行するPCの電源をオフにします。(PCの電源が完全にオフになっていて、スリープやアイドル状態になっていないことを確認します。)
筆者のPCでは、[SHIFT]キーを押しながら[シャットダウン]をクリックして電源を切ります。
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「ChromeOS Flex USB インストーラ(USBメモリ)」を挿入します。
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- PCの電源ボタンを押します。
- すぐに[F2]キーを数回押します。
- BIOSセットアップが起動します。
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- USBメモリから起動できるように起動順序を変更します。
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- 設定が終わったら、「F10」を選択します。(保存して終了)
- PSが再起動してUSBメモリから起動します。
- 下記の画面が現れたら成功です。
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ChromeOS Flex の使用を開始する
ChromeOS Flex にはライブブート オプションが用意されており、ChromeOS Flex をインストールすることなく、USB デバイスから直接 OS を実行できます。ライブブートではデバイスの現在のデータと OS を保持できるため、インストールする前に ChromeOS Flex をテストできます。
ChromeOS Flex インストール ガイド・3: ChromeOS Flex の使用を開始する
起動したPCで以下のとおり操作します。
- 言語とキーボードの選択をします。
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- ようこそ画面で「続ける」をクリックします。

- [ChromeOS Flex のご利用開始] 画面で、「試してみる」 をクリックします。

- 画面の指示に沿って操作します。
- ログインします。

- 準備完了します。

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ChromeOS Flex をインストールする
ChromeOS Flex のテストが完了したら、いよいよChromeOS Flex をPCにインストールします。
- いったんPCからログアウトします。
- 右下の時刻をクリックします。
- 「ログアウト」 をクリックします。
- ログイン画面の下部にある「ChromeOS Flex をインストール」 をクリックします。

データの消去に関する警告画面です。インストールはあくまでも自己責任でお願いいたします。

ChromeOS Flex をインストールすると、対象デバイス上にある既存のデータ、アプリケーション、設定、OS がすべて消去されます。インストールに成功しなかった場合でも、失われたデータは復元できません。
ChromeOS Flex インストール ガイド・3: ChromeOS Flex の使用を開始する
- 「ChromeOS Flex をインストール」をクリックします。
- 再度確認画面がポップアップします。「インストール」をクリックします。←後戻りできないです!!

- インストールが開始されます
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- インストールが完了すると(数分でした)、画面にメッセージが表示されます。PCの電源が自動的にオフになります。

- PCの電源が完全にオフの状態で USB メモリを取り外します。
- PCの電源をオンにして ChromeOS Flexを起動します。
これでChromeOS Flexが使えるようになりました。
ChromeOS Flex をインストールできない場合はこちらを参照してください。
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