本稿では、「知的財産管理技能検定」を「知財検定」と称する。
知財検定とは
「知財検定」とは、国家検定制度である「技能検定」制度の下で実施されている国家試験である。
「知財検定」は、そのうちの「知的財産管理」職種にかかる検定試験となっている。
「知的財産管理」とは、企業・団体等における特許、実用新案、意匠、商標、営業秘密、著作物等の知的財産の創造、保護または活用を行う目的として業務を行う職種である。
(参考)知的財産管理技能検定の公式サイト
知財検定2級について
2級(管理業務) |
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知的財産分野全般(特許、商標、著作権等)について、基本的なマネジメント能力がある。 |
受検資格
- 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者
- 3級技能検定の合格者(合格日が試験の行われる日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限る。)
- 学校教育法による大学又は大学院において検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者
- ビジネス著作権検定上級の合格者(サーティファイ著作権検定委員会が実施する「ビジネス著作権検定」を指す。合格日が技能検定が実施される日の属する年度及びその前年度並びに前々年度に属するものに限る。)
- 2級技能検定の一部合格者(学科または実技いずれか一方の試験のみの合格者)(当該合格したほうの試験の合格日の翌々年度までに行われる技能検定についてに限る。)
(参考)知的財産管理技能検定の公式サイト
試験の方法
等級 | 試験種 | 試験形式 | 問題数 | 制限時間 | 試験問題冊子 |
2級 | 学科試験 | 筆記試験 (マークシート方式 4肢択一式*) *一部に3肢択一も含む | 40問 | 60分 | 持ち帰り可 |
実技試験 | 筆記試験 (記述方式・マークシート方式併用) | 40問 | 60分 | 持ち帰り可 |
試験は、原則として、年3回実施している。(3月、7月、11月)
(参考)知的財産管理技能検定の公式サイト
合格基準
等級 | 選択作業 | 試験種 | 合格基準 |
2級 | 管理業務 | 学科試験 | 満点の80%以上 |
実技試験 | 満点の80%以上 |
試験範囲
2級(管理業務)
学科試験 | 実技試験 |
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1.戦略 2.管理 2-1法務 2-2リスクマネジメント 3.創造(調達) 3-1調査 4.保護(競争力のデザイン) 4-1ブランド保護 4-2技術保護 4-3コンテンツ保護 4-4デザイン保護 5.活用 5-1契約 5-2エンフォースメント 6.関係法規 | 1.戦略 2.管理 2-1法務 2-2リスクマネジメント 3.創造(調達) 3-1調査 4.保護(競争力のデザイン) 4-1ブランド保護 4-2技術保護 4-3コンテンツ保護 4-4デザイン保護 5.活用 5-1契約 5-2エンフォースメント |
合格すると取得できる国家資格名称
2級知的財産管理技能士(管理業務)
それでは、受検対策として、公式テキストをご紹介しよう。
「知的財産管理技能検定2級公式テキスト(改訂13版) 知的財産教育協会 (編集) アップロード 以下本書という」である。
知的財産管理技能検定2級公式テキスト(改訂13版)
本書の特徴は以下の通りである。
指定試験機関が編集、唯一の「公式テキスト」。
厚生労働大臣から指定を受け知的財産管理技能検定の試験業務を行う、知的財産教育協会の教育部門が編集した唯一の「公式テキスト」です。
学習のスタートから受検までを支える、その品質。
このテキストでは、領域ごとに、「事例とQuestion」においてどのような場面で知的財産の知識やスキル が求められるか、どのような対応が求められるかを考えることから始まります。そして、「Lesson」で対応に必要となる知識を学び、「正解と解説」において知識の事例への適用を確認することで、知識とスキ ルを身につける学習効率を最大限に引き出す仕組みとなっています。
本書の内容
■「事例とQuestion」
「事例とQuestion」では、知的財産の実務で実際にある出来事を題材とした知的財産関連の事例をベース としています。場面を想像しやすい事例から入ることで、後の「Lesson」で解説されている知的財産に関 する法律や知識をより理解しやすくしています。本書で学習を進めることで、実際の知的財産に関するトラブルに対処するための知識や技能、その応用力を身につけることができます。■「Lesson」
本書は、法律ごとに全12・47項目に分けた構成にし、「Lesson」で知的財産に関する法律や知識を細かく解説しています。■「正解と解説」
(株)アップロードの本書の紹介ページ
「Lesson」で学習した成果と「Question」の正解確認のための「正解と解説」を掲載しています。一つひ とつの選択肢について詳細に解説していますので、「Lesson」で学習した成果を確認でき、知識を定着することができます。
本書は、厚生労働大臣から指定を受け知的財産管理技能検定の試験業務を行う、知的財産教育協会の教育部門が編集した唯一の「公式テキスト」である。
公式ならではの安心して取り組めることが最大のメリットである。
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