J検とは
情報検定(J検) は、「情報」を扱う人材に必要とされるICT能力を客観的基準で評価する文部科学省後援の検定試験です。
一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター
ICT社会のスタンダード資格として1988年に最初の試験を実施して以来、時代に合わせて改訂を行いながら試験を実施してきました。これまでの出願者数は約150万人を超え、約70万人の合格者の方々が社会で活躍されています。
「情報社会」を生きる我々は、否応なしにその対応を迫られている。
もはや「情報」に関する知識は知っていて当たり前になってきている。
高校生においても「情報Ⅰ」が2022年より必修化、2025年共通テスト出題予定である。
そこで、今回ご紹介するのは、「改訂3版 J検情報活用1級・2級完全対策公式テキスト 一般財団法人職業教育・キャリア教育財団 監修 日本能率協会マネジメントセンター 以下本書という」である。
本書の特徴は以下の通りである。
『J検』は、文部科学省が後援している「情報検定」の略称で、学校情報教育の中核を担っています。
『J検』では情報社会で活躍する人の要素として、情報を「創る・使う・伝える」の3要素で体系化し、このうち「使う」について「情報活用試験」を設けました。
本書はこの「情報活用試験」の「1級」および「2級」を取り扱う公式テキストです。
「2級」は主にコンピュータ利用の基礎的能力と、仕事の業務における情報活用を見越し、企業やマネジメントといった経営学の要素を学びます。
そして「1級」ではより実践的能力を問う内容としており、コンピュータを「使う」能力について幅広い層が学べるものとなっております。
テキストの構成は、各テーマの講義部分を原則見開きで収めることで学習しやすくし、各章の後半は近年出題された過去問題を収録しました。過去問題の解答・解説は別冊に収録しましたので、本体の過去問題と照らし合わせながら添削や復習ができ、豊富な演習が可能です。
日本能率協会マネジメントセンターの本書の紹介ページ
なお、J検では現代情報社会に必要とされる能力を3つの体系にわけて、それぞれの評価基準を策定している。
- 情報活用試験
- 情報システム試験
- 情報デザイン試験
今回ご紹介したのは、このうち「情報活用試験」である。
情報利活用能力を総合的に評価する試験です。試験科目には、「3級」「2級」「1級」の3つがあり、情報・パソコンの利用者に求められる能力を「情報利活用能力」として体系化させ、「情報リテラシー」に対しスタンダードな評価基準を策定しました。特に、「情報モラル・セキュリティ」をすべての科目の出題主要素に加え、情報社会で生きる姿勢・態度などを積極的に取り入れた内容となっています。
中学・高校生から、大学・専門学校生、社会人に至るまで、情報を「使う」能力を測るガイドラインとして、幅広く受験者のニーズに応えることができる基準を設けています。
一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター
実は筆者は十数年前にこの「J検」を受験している。その頃は、まだ情報に関する世間一般の関心もそれほど高くはなく、コンピューターに関する試験の力試しのような位置づけであった。今でもそのスタンスはそれほど変わらないとは思うが、試験体系が3つに分かれ、それぞれのエキスパートを養成することを目的とするなど、ますます発展を遂げていることは喜ばしい限りである。
「J検」で扱う知識は情報社会を生きる我々にとって、役に立つものばかりである。
これを機にあなたも「J検」を受験してみてはいかがだろうか。
試験に関する情報は、下記の公式サイトからご確認ください。
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