基本情報技術者試験のサンプル問題を解こう！（7）（科目B）「引数が配列である関数の処理」

基本情報技術者試験のサンプル問題（科目B）を解いてみよう。

今回のテーマは、「引数が配列である関数の処理」である。

この問題は、与えられた配列に対して関数 makeNewArray を適用したときに、戻り値の配列の 5番目の要素が何になるかを問うものである。

与えられた配列

{3, 2, 1, 6, 5, 4}

※ 要素番号は 1から始まると問題文に明記されている。（←注意）

関数 makeNewArray の処理内容を確認しよう！

1. 初期化
   • out ← {}（空の配列）
   • out の末尾に in[1]（= 3）を追加 → out = {3}（outの末尾に、引数で渡された整数型配列inの要素番号1の要素3を追加）
2. ループ処理（i = 2 から in の要素数（=6）まで）（要素番号２からinの要素数６まで１ずつ増やす）
   各ステップでの処理は、
   • tail ← out[outの要素数]（変数tailに、配列outの末尾の要素を代入）
   • out の末尾に (tail + in[i]) を追加する（outの末尾に、配列outの末尾の要素(tail)＋引数の配列要素(in[i])の結果を追加）

処理をステップごとにトレースしよう！

初期状態

in = {3, 2, 1, 6, 5, 4}
out = {3}

i = 2

• tail = 3
• in[2] = 2
• 3 + 2 = 5 → out = {3, 5}

i = 3

• tail = 5
• in[3] = 1
• 5 + 1 = 6 → out = {3, 5, 6}

i = 4

• tail = 6
• in[4] = 6
• 6 + 6 = 12 → out = {3, 5, 6, 12}

i = 5

• tail = 12
• in[5] = 5
• 12 + 5 = 17 → out = {3, 5, 6, 12, 17}

i = 6

• tail = 17
• in[6] = 4
• 17 + 4 = 21 → out = {3, 5, 6, 12, 17, 21}

戻り値の配列 out の要素番号 5 の値は 17 である。