素朴な疑問を解消しながら学ぶ「入門者のLinux」

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学び

Linuxは、スマートフォンやタブレット端末のAndroid、テレビやDVDなどの家電製品、ゲーム機などの組み込みOSなどとして多用されており、我々の身の回りの環境を支える存在になっている。

一昔前では、技術者や上級ユーザーでのみ使われていた「デスクトップOSとしての」Linuxであるが、一般ユーザーでも簡単に使用できるデスクトップ環境が充実してきた。簡単にインストールできるディストリビューションも登場している。また従来は弱いとされ、一般ユーザーの障壁となっていた各種ハードウェアへの対応や自動設定機能が大幅に向上している。

Linuxに関する細かなハウツー情報は、もちろネットで簡単にたくさん見つかる。でも、初心者にとってLinuxを学ぶ上での障害は、そういうハウツー情報の不足ではなく、使っていると生じる、もどかしい感覚を伴った疑問であろう。

そこで、「Linuxってこんなもの」という、Linixを支える文化考え方を伝えてくれる書籍をご紹介しよう。

入門者のLinux 奈佐原 顕郎 (著) 講談社 以下本書という」である。

入門者のLinux

本書の特徴は、以下の通りである。

さまざまな事情からLinuxを使い始める(学び始める)人が増えています。そうしたLinux初心者がまず戸惑うのは、コマンドを使って操作する点ではないでしょうか。WindowsやMacならマウスを使う操作を、なぜコマンドで行うのか。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込みながら、その理由を学んでいきます。本格的にLinuxを学び始める前に知っておくと便利なことを、さくっと読める一冊です。

本書は、Linuxを学ぼうとする人の多くが知りたいと思う「Linuxってどういうものなのだろか」を主なテーマに書かれたものです。
「進学や就職などの事情で、Linuxを使わねばならなくなった!」
「Raspberry PiでLinux系のOSを使い始め、コマンド操作に興味を持った!」
「WindowsやMacはある程度使えているから、今度はLinuxも使えるようになりたい!」
といった方々が、「Linuxらしい使い方」を心地よく理解できるように構成されています。
また、「Linux専門の厚めの入門書にチャレンジしようかと迷っている」といった方にとっては、気軽に読みやすい一冊です。

LinuxをLinuxらしく使うために、避けて通れないのがコマンドを使う操作です。コマンドを上手に使うことによって、多様で複雑・繊細な要求を、シンプル・柔軟にコンピュータに伝えることができます。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込んで、その操作結果を確認しながら学習を進めていきます。コマンドは、シンプルなものから、ウェブカメラの画像を用いて動画を作成するといった少し複雑なものまで、単に暗記してもらうためではなく、Linuxの特徴を楽しみながら学べるものを選出。読み終える頃には、ご自身のLinuxへの理解が深まっていることを実感できます。

なお、本書に掲載しているコマンドは、Ubuntu 16.04 LTSとRaspbian(NOOBS v1.9.2とv1.9.3)で動作することを確認しています。またシェルはbashを前提としています。
できるだけ多くのLinux(やUnix)で動作するコマンドを掲載する方針で選定していますが、ここで紹介した以外の環境の場合、本書の内容と同じように動作しない可能性があります(掲載されている情報は2016年9月のものです)。

Amazonの本書の紹介ページより

本書で扱っているLinuxディストリビューションのバージョンは一昔前である。

ちなみに執筆時点での最新のUbuntuは、「Ubuntu Desktop 24.10」である。

ただし、本書で扱っている事項は基本事項である。読み替えが必要な部分もあるものの、今でも役立つ情報ばかりである。

また、本書は、新書サイズで持ち運びにも便利である。

本書を参考に一生モノの知識を獲得しよう。

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