TOEIC® Listening & Reading Testとは
TOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEICテストという)は、リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストである。
結果は合格・不合格ではなく、トータル10~990点の「スコア」として表示される。
TOEICテストの対策をする上で、重要なのは、単語力とともに、文法知識である。とはいえ、テストである以上、パートごとにテクニカルな知識もあった方がいい。また、蓄えた知識の確認は必要である。
そこで、今回ご紹介するのは、「はじめてのTOEIC(R) L&Rテスト全パート徹底対策 メディアビーコン (新星出版社) 以下本書という」である。
はじめてのTOEIC(R) L&Rテスト全パート徹底対策
本書は、「はじめての」とタイトルにあるように「TOEICL&Rテストとは?」として、初学者向けにテストそのものについての説明から始まっている。しかしながら、「スコアアップの即効薬」と銘打ってある通り、内容のほとんどは、すでに受験経験がある方向けの内容になっている。
TOEICテストにはレベル別という考え方はない。初学者も経験者もすべてのレベルの方が同じ問題を解く。したがって、初学者には「難しい」と感じられてしまう問題は確かに存在する。レベルに応じた教材が必要なのはこういった理由からである。
この点、本書は、600点から730点を目指す受験生をメインターゲットにしている。
満点ではなく、まずは、700点超えを目指すなら、ぜったいに得点すべき問題があり、そのためには、毎回のように出題される頻出問題の攻略に集中して学習すべきであろう。
本書による学習の流れ
- 各パートについて知る
- 基礎知識(問題形式、問題数、目標正解数など)
- 解答プロセス(どのタイミングで何をすべきか確認)
- 攻略ポイントを学ぶ
- 即効薬(攻略ポイント)解説(すぐにスコアアップにつながる攻略ポイントを厳選)
- 授業動画の視聴(攻略ポイントについて解説)
- 基礎的な知識をインプット
- 知識の底上げアプリ(学んだ攻略ポイントをさらに活かすための知識の確認)
- 練習
- 実践問題(学習したことを意識しながら、解き方を体に染み込ませる)
さらに、完全模試1回分(200問)が入っている。問題が別冊で、解答用紙も準備されている。本番さながらに時間を計って取り込もう。
なお、音声の提供方法も大切である。本書は、パソコンでは音声を出版元のホームページからダウンロードできるほか、AI英語教材「abceed」にも対応している。
「abceed」はスマホとPCで利用できるAI英語教材である。音声は無料だが、利用には会員登録が必要である。(abceed)
本書の著者の「メディアビーコン」は長年にわたってTOEICテストを分析して教材を制作している、「TOEICプロ集団」。
編集部全員がTOEICテストを毎回受験し、傾向と対策を常にアップデートしているとのこと。本書のメインターゲットである600点から730点を目指す受験生なら、ぜひ手に取って内容を確認していただきたい。そして、本書の提案する正しい手順で正しい学習を始めてみてはいかがだろうか。
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